綺麗な街は好き ページ28
-W7-
「か、海軍が港に？！」
「あれは…本部のガープ中将の軍艦だぞ！！」
エニエスロビーの事件から２日後
ガープ達はW7へやってきていた
「じゃ、私は街に行ってくるね」
「なんじゃ？お前は会わんのか？」
「あとで行くー」
Aはひらひらと手を振り街へ歩いていった
いつものやつだな、とガープ達は一行を引き連れて造船所1番ドッグへと向かった
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「この辺はあまり被害は出てないのか」
街を歩くと、アクアラグナ後とは思えないほど活気に溢れていた
何度かこのW7へは来たことがあったが、Aはこの街の雰囲気が好きだった
「あとこれを上に運んで…」
「これを持っていけばいいの？」
「え？いやいや、君にこんな重いもの…ってエェェ？！」
壊れた屋根の修復に手こずっていたらしい男性に声をかけ、一瞬で資材を屋根上に持って上がる
上に置いてあったカナズチと釘でコンコンと屋根を直していき、あっという間に完成させてしまった
「よっと！こんなもんでしょ！」
「きっ君は何者なんだァ？！」
「んふふ、通りすがりの何でも屋！なんてね」
じゃあね、と去っていったAに男性は唖然としながらぱちぱちと拍手していた
その後、困っている人がいれば助けたり、修理を手伝ったりとお手伝いをしながら街中を歩いて回った
しばらく巷では、美女の何でも屋が現れさっそうと街を直していったと噂になっていたらしい
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-1番ドッグ奥 仮設本社前-
「ここに海賊がおるじゃろう」
「いっいませんよ！？」
「2人ともここで待て」
「「はいっ！」」
「起きんかァ！！！ルフィ！！」
「い"でェー！！げっ！じ、じいちゃんっ！？」
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1番ドッグに足を踏み入れ、目的地に向かうと何やら海兵達が資材を運んでいた
「何してるの？」
「A中将！お戻りでしたか！それがガープ中将が…」
かっこよく登場する為に壁を壊して入ったのでそれを直している途中らしい
あぁ…と呆れて納得し、建物内を見るとガープ自身も直すのを手伝っていた
そこへ向かっていくとだんだん会話が聞こえてきて…
「お前の父の名は"モンキー・D・ドラゴン"革命家じゃ」
「「「え…えェェェ！！？？」」」
「ぁーぁ…言っちゃった…」
ガープの爆弾発言にAと何も知らないルフィ以外が全然驚きのあまり叫びだした
海兵やらも腰を抜かす状況に、本当にこの血筋は常軌を逸しているなとAは改めて思っていた
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
