温泉と女形 ページ28
マルコと別れたあと、観光地を満喫するため島の入口から、温泉街を歩いていく
「とりあえずお腹すいたなぁ」
有名な火山地でもある、この島ならではの火山料理などの露店が立ち並ぶ
「いらっしゃーい！」
「おじさん！名物は何？？」
「そりゃァ火山ドッグだよ！とろける赤いチーズが火山噴火みたいだろ！」
「ほんとだ。じゃあ1つ」
「まいどっ！」
火山ドッグを頬張りながら島の中心地にある温泉施設まで歩く
他にもおいしそうな物があるが、お風呂に入ってからの我慢我慢っと言い聞かせながら上へ向かっていった
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カポーーン…
「ふぅぁぁぁ…最高すぎる…生き返る…」
温泉に浸かり、全身の力が抜けふわふわと湯の動きに身を任せる
「至福の極みでしかない…もう帰りたくない…」
色んなタイプのお風呂があるので全て堪能し、最後に外の露天風呂にある1人用釜ぶろに落ち着いた
「これ部屋に作ってくんないかな…ジャストフィットなんだけど」
腕と足を放り出すと夜風が丁度よく気持ちがいい
ぼーっと月を眺めそして目を閉じると、ここ最近の出来事を思い返した
5年ぶり程にエースと再会し、まだ話せては無いがルフィの顔も見た。2人は宣言通り海賊になっていて、もうあの頃のようには居られないのかと少し寂しくなったり。
頼れる兄的存在だったスモーカーの気持ちを知り戸惑いと嬉しさと、そして今は初めての気持ちが芽生え、まだ整理がついていなかったり。
海軍に引き取られた事実を知り、記憶を取り戻した。だが夢の事は何もわからず、でも何かあるのではと放っておけなかったり。
「濃すぎる…あーもうやめやめ！今は忘れよ」
バシャっとお湯を顔にかけ気が済むまでゆっくりとお湯に浸かった
しっかり堪能した後、髪をまとめ上げ浴衣に着替えて夜の温泉街を歩き出した
少し歩いていると、ある店の前で一際着物姿が似合う人がいたので眺めていた
「(キレイな人だなー。着物ってまた粋な…)って、イゾウさんじゃん！！」
「ん？おォ！Aじゃないか！こんなところで会うとはね」
「あはは。そうよね、このやり取りさっきマルコさんともしたの」
「なんだ既にマルコに会ったのか」
"白ひげ海賊団"16番隊隊長 イゾウ
Aはイゾウがお気に入りで、会う度ワノ国の装いや化粧をして貰っているのだ
「いやしかしA、可憐な女性になったな。驚いたよ、目が離せなくなるな」
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月3日 0時
