11話 ページ12
志「………」
『………』
き、気まずい…え、ずっとこっち見てるんですけどこの人。え、なに？？こわっっ
志「…なあ、」
『は、はいなんでしょう？！』
やべ、ビビりすぎて声裏返った
志「…………坂田家、なん？」
は？何言ってんだこの人は
私は今までずっと志麻さんだけを見てきたのに、坂田家？
なんか、すごくムカつく。一途に応援してきたのに全く覚えてもらえず、違う人のリスナーかと聞かれるなんて。
もう、いいや。嫌われてもいい。嫌われる覚悟で言ってしまえ。
『言っておきますけど、私は8年間ずーーーっと志麻さんを見続けて来たんです。青春だって志麻さんに捧げた。
まあ、貴方は私の事なんか全く覚えてくれなかったみたいですけど、私はずっと志麻さんだけが好きなんです。それなのに、なんでそんなこと言うんですか。
なんで、なんで…』
話していると色々こみ上げてきて、涙が出てくる。
(ここで泣いたらだめ。止まれ。)
そう思っていても、中々止まってくれない。
志「そう、やんなぁ…Aはずっと、俺の事しか見てへんもんな〜」
え？どういうこと、まるで私を覚えてくれているかのような言い方で…
すると、視界急に暗くなり嗅ぎなれない匂いに包まれた。
(え、志麻さんにハグ…されてる？)
なに、これ
志麻さんが私の頭に手を置き胸に押し当てる状態になっている。
今まで望んできたこととはいえ、実際に起こると何も考えられなくなる。
志「知ってるよ、俺。ずっと見てきたから。
接触だって、ライブだって1度も欠かさず来てくれた。配信すればエールを飛ばしてくれるし、差し入れだってすごく考えてくれてる。
イタズラ心やってん、知らないふりしてたの。認知してるって伝えた時どんな反応するんかなって
こんなに可愛いなら、もっと早く言えば良かったな」
『しま、さん』
志「正直、焦った。
今日ペンライト赤やったし、坂田とやたら親しそうやし。でも、やっぱりAが見てくれるのは俺だけやんな。
ねえ、これからも俺だけを見続けて。俺だけを好きでいて。お願い。」
志麻さんが私を見てくれてる。
待ち続けたこの瞬間。もう、幸せしか感じられなくて止まった涙がまた出てくる。
志「なあ、A。俺Aのこと……」
「はい、ストーーーーーップ！！！」
『さ、さかた』
志「…何？」
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2023年3月19日 14時) (
レス) @page34 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ねこな(プロフ) - この作品好きです！今更読みました.....更新頑張ってください！！ (2019年5月15日 21時) (レス) id: 71d7653375 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぽん - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年4月9日 23時) (レス) id: d2790d7b68 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 主人公チートかよwwさかたんかわゆ…え…ちょっと主人公そこ変われ (2019年4月7日 14時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
志音@リス,ラ, - さかたんが…可愛いけど怖ぇwまーしぃ！負けないで頑張って!!更新待ってます！ (2019年4月7日 10時) (レス) id: 0f8bb6f46c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るか | 作成日時：2019年3月29日 19時
