じゅうはち ページ18
.
『そういえば流星、一年の時から胡桃ちゃんのこと可愛いって言ってたよね』
「え、何で知ってるん」
って焦りだすのは小瀧の方で
流星本人は、ん？ってニコニコ。
……‥なんのニコニコ…？？
.
『去年の体育祭の時たまたま可愛いって言ってんの聞いた』
「あ、言うたわ」
「…それどころか見かけるたび言うてるで」
「そうやったんや(笑)」
自分のことなのに、「知らんかった」なんて言って笑ってる。
.
………ていうか、え、もしかして
小瀧が胡桃ちゃんと付き合わない理由って、親友が胡桃ちゃんのこと好きだから、とか…………？
.
『あ、そうや。大毅が昨日カレー5杯も食べた話していい？』
「え、それもうオチ言うてもうてるくない？」
『………大毅は5杯食べたけど、何辛だったでしょうかと質問しようかと』
「絶対嘘やん！何！？マネちゃん急にキャラブレしてるで！！」
あかん、胡桃ちゃんの話そらそうと思ったけどコミュ力が追いついてなかったみたい
こういう時に大毅の話しか出てこないあたり、自分の友達の少なさも切ない…
ちょうどいいタイミングで先生が来たから、出席番号順の席に移動して、二人とは分かれた。
……この三角関係、そっと見守るべきやろうけど
.
.
「なあー」
『？』
背中合わせになるはずの流星は、なぜか不自然に一人だけこちら向きに座ってて
最近知った、いつもの可愛いニコニコではなく
口を突き出して私を見つめるから、なんか急に不安になった。
いやーーーーー……やっぱり私さっき余計な話振ったよね
嫌な気持ちにさせちゃったかな、なんて思考の巡る私はお構いなしに
.
「しげとはカレー食べるのに、俺は誘ってくれへん」
.
薄い上唇を少し尖らせて、またそんな想像もしないことを…
.
『今度は流星も誘うね』
「えーー、しげはマストなん？」
『え、大毅のことあんま好きじゃない……？』
「いや全然好き」
.
「でも、俺のこと一番に誘って」
.
ああ、もう、ずるいから
胡桃ちゃんとくっつくなら、いっそのこと、早くくっついてほしいかも
…………って、それだと小瀧が…………難しい、、
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 463人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一波(プロフ) - (しげ)岡くんからるなさんのお話好きで読んでます！久々に占いツク開いたら新作通知来てて読んでみたらすっかりハマっちゃいました！失恋モラトリアムもまた読んでみようと思います(^^)続き楽しみにしてます！ (2021年7月25日 0時) (
レス) id: b7aae62310 (このIDを非表示/違反報告)
nooom1114(プロフ) - 流星くんのお話好きなので、とても嬉しいです！Twitterフォロー承認お願いしたいです！よろしくお願いします。 (2021年6月8日 23時) (レス) id: 50a1684876 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るな
| 作成日時：2021年5月28日 0時
