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涼介.
『ひっ、しぬ……』
涼「……くすぐったいでしょ？首周りって」
『わ、分かったから……ごめんってば、』
反撃と称して、彼女の首元に顔を寄せる。……あ、ダメだ。まじで甘い匂いするな。
真っ白で細い首筋。近付いてみて、改めてAちゃんの華奢さを思い知った。手首や足を見ていても思うけど、こんなのすぐに壊れてしまいそうだ……いくら鍛えても、細っこいんだから。
涼「ま、Aちゃんが一番弱いのは耳だけど」
『えっ』
涼「……待って、やっぱり図星？」
『ちが、……わなくも、ないけど』
耳が強い人なんて少ないとは思うけど、Aちゃんは特に耐性がないように思う。何か頼みたいときは、耳元で囁けば全て上手くいくんじゃないかって……ダメなことだけど、そう思うほどには。
『……涼介がいけないんだよ』
涼「おれ？」
『いい声だし……くすぐったくなるの、間近で聴くと！』
涼「ん〜、褒められてる？」
「褒めてます！」と若干ムキになったAちゃん。かわいい……こんなに可愛くてどうするつもりだろう。俺がひたすらにダメージを負い続けるだけのような気がするけど……それすらも本望なわけで。
バカって言われそうだな、こんなこと言ったら。
俺に背を向けたAちゃんにそっと近付いて、弱点とされる耳に触れた。たったそれだけのことで揺れる肩までも愛おしくて、可愛らしく感じて。
涼「……さて、起きようか」
『う……は、はい』
涼「ふふ、これから慣れてもらわないとね」
できるだけ、君のそばにいたいから。
聞こえるか聞こえないか分からないほどの音量でそう呟くと、流石にAちゃんには聞こえてしまっていたらしい。くるりと振り返って、そのままふわりと微笑んだ。
『……慣れるかは分かんないけど、頑張ります』
涼「ふふ、お願いしま〜す。……よし、朝ご飯作るかっ」
『わ、何作ってくれるの？』
涼「ん〜……今日はちゃんと食べてもらわないとね、仕事だし。無難に和食とか……」
「お味噌汁の具、何がいい？」「わかめとね、お豆腐と」……なんて、まるで新婚の夫婦みたいな穏やかな会話。Aちゃんとだから、いつまでもこんな風にいたいと思える。
大好きだよ、その気持ちが伝わりますように。
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2021/09/24
続編です！
恋人希望2《 Ryosuke.Y 》
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流星(プロフ) - showtimeさん» はじめまして！コメントありがとうございます（＾_＾）どちらも読んでいただけているとのこと、とても嬉しいです…！私自身少し見切り発車で書き始めてしまったので、お気遣い本当に有り難いです（ ; ; ）（笑）今後ともよろしくお願いいたします！ (2021年8月17日 0時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
showtime(プロフ) - はじめまして！昨日から紅一点を読ませていただいてこちらも気になり読ませていただきました！メンバーそれぞれの雰囲気といい話の展開もとても読んでいて楽しくて最高です！！^ ^並行で大変かと思いますがどうか気負いされませんよう、、願っております！笑 (2021年8月16日 16時) (レス) id: cbd3c1c59a (このIDを非表示/違反報告)
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