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貴方.
『……もう、私と涼介だって仲良しでしょ?』
涼「え、そう?!」
『今更じゃん』
車に乗り込んでからも、そんな穏やかな会話が続く。この頃ずっと私を気にかけてくれているマネージャーさんも、「そうですよ」なんてルームミラー越しに笑顔を見せてくれた。
思い詰めた顔はしてほしくないし、今は難しいのも分かるけど……やっぱり彼女にはずっと笑っていてほしい。
『7の絆はBESTにも負けないからね』
涼「それはそうだ!……うーん、俺たちもBESTコーナーみたいにやってみる?」
『……大丈夫?涼介のファン荒れない?』
涼「そこの心配する?!」
あはは、と本当におかしそうに笑う涼介。もう前みたいには戻れないのかな、なんて、私が事の発端なのにそんな風に思ったことがある。くだらないことで笑い合って、友達みたいに……
こんなに悩んでいるのは実は私だけで、涼介は案外サッパリしているのかも。そういうところはやっぱり男の子なんだなあと思ったり。
涼「俺はAちゃんの新たな一面とか、そういうのが見れたら嬉しいし……興味あるかなあ、」
『……そう?』
涼「うん。ファンの子も同じ気持ちだと思うけど、もっとAちゃんの素に近い可愛いところとかね」
涼介はずるい。私の決めたラインを、いつも簡単に飛び越えてしまうのだから。あっという間にそばにやって来て、私には受け止めきれない優しい言葉をかけてくれる。
……これは吊り橋効果ってやつだ。そう思わないとやってられない。だってこんなの、こんなのもう、
『……A、モテたい!とかやるべき?』
涼「あ〜っ、見たいかも!」
涼介のこと、直視できないな……
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流星(プロフ) - showtimeさん» はじめまして!コメントありがとうございます(^_^)どちらも読んでいただけているとのこと、とても嬉しいです…!私自身少し見切り発車で書き始めてしまったので、お気遣い本当に有り難いです( ; ; )(笑)今後ともよろしくお願いいたします! (2021年8月17日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
showtime(プロフ) - はじめまして!昨日から紅一点を読ませていただいてこちらも気になり読ませていただきました!メンバーそれぞれの雰囲気といい話の展開もとても読んでいて楽しくて最高です!!^ ^並行で大変かと思いますがどうか気負いされませんよう、、願っております!笑 (2021年8月16日 16時) (レス) id: cbd3c1c59a (このIDを非表示/違反報告)
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