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貴方.
『女一人、物珍しいからってとりあえずセンターとか、……その割にやっぱりダンスの迫力に欠けるし、かっこよくできないし、それが嫌なファンの人もいるよ、』
ぐちゃぐちゃで、自分を傷付けるだけの言葉。今聴くと何の生産性もないそれは……悲しくて冷たくて、ただただどうしようもなかった。
薮「……A、そうやって自分のこと否定するの、ファンの人に失礼だよ」
『……』
薮「Aのことが大好きで、ついて行こうって思ってくれてるんだから。全部を好きでいろとは言わないけど、Aだけは自分を認めてやらなきゃ」
『で、も』
光「お前が必要な人はたくさんいるんだよ。……特に俺たち。Aがいなきゃできないこと、あるだろ」
「俺たちの強みは、Aがいることだから」
底抜けに明るい顔で笑って、光の笑顔が宏太にも移って。そのまま私を囲むように抱き締めてくれて、その日は何も気にせず声をあげて泣いたんだっけ。戻ってきた皆がびっくりしちゃって、なぜかもらい泣きしちゃう人もいて。
あったかいなあ、大好きだなあって、改めて思った日。
.
『……っ、は』
薮「おお、良かった！起きた……ほんとどうしようかと思った、泣き出したとき」
光「寝ながら泣くなんてお前どんなストレス溜めて……窒息するかと思った！ほら涙拭いて、」
『こうた……ひかる、』
「ん？」と声を揃えて、優しい顔で私を見つめる二人。……ああもう、涙なら夢の中で流し切ったはずなのに。到底枯れることはないみたいだ。
『……ごめん、ごめんね……やめたいとか言って、困らせてごめん……』
薮「おお、どうした？……怖い夢でも見た？ハグしてやろうか？」
光「へへ、それ何か懐かしい気がする」
『ううっ……』
口から溢れ出るのは、あの日言えなかった「ごめんね」
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