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涼介.
知「Aもう来てるかな」
涼「何か仕事の後来るって言ってたよな〜。裕翔はギリギリだっけ」
知「うん、そう言ってた」
Aちゃんと裕翔以外がいるであろう楽屋に戻ると、皆がいつも通り固まって騒いでいた。生放送の前でもいつも通りだねぇ……こっちが落ち着くわ。
今日はなぜか人一倍騒がしい伊野ちゃんが、俺と知念を確認すると「帰ってきた!真打!」とデジャヴな発言。何で真打って呼ばれるんだろ……こっちこっち、と手招きをする伊野ちゃんに促されると、真ん中にいたのは、
涼「……美女」
知「び……ちょっと、Aじゃん。髪染めたの?!」
『うん、染めちゃった。金髪です』
そう言って前髪をかきあげたAちゃんと思わしきブロンド美女。
きんぱつ、キンパツ……KINPATSU?俺もよく染めてるから聞き慣れた単語のはずなのに、Aちゃんが染めたとなるとよく分からない言語に感じる。サラサラと白に近い髪を梳かしながら、「似合う?」なんて不安そうに俺の言葉を覗き込んだ。
涼「え……もう、可愛すぎてびっくり。染めた人天才」
伊「お前ほんとブレないなあ(笑)」
『へへ、やったぁ。これで一安心』
知「涼介がAを否定するわけないでしょ?」
『それもそっかぁ』
さっきまでとんでもないオーラを放っていたはずのAちゃんは、今ではもうふにゃふにゃの笑顔を浮かべている。何色にしたって、Aちゃんが世界で一番のアイドルだよ……
光「裕翔はどんな反応するかな」
『もうね〜、うるさいくらい褒めてくれる。これは断言できるよ』
薮「裕翔の褒め言葉には慣れちゃってるんだ(笑)」
雄「褒められすぎて?(笑)」
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