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72. ページ22

涼介.



知「Aもう来てるかな」

涼「何か仕事の後来るって言ってたよな〜。裕翔はギリギリだっけ」

知「うん、そう言ってた」




Aちゃんと裕翔以外がいるであろう楽屋に戻ると、皆がいつも通り固まって騒いでいた。生放送の前でもいつも通りだねぇ……こっちが落ち着くわ。

今日はなぜか人一倍騒がしい伊野ちゃんが、俺と知念を確認すると「帰ってきた!真打!」とデジャヴな発言。何で真打って呼ばれるんだろ……こっちこっち、と手招きをする伊野ちゃんに促されると、真ん中にいたのは、




涼「……美女」

知「び……ちょっと、Aじゃん。髪染めたの?!」

『うん、染めちゃった。金髪です』




そう言って前髪をかきあげたAちゃんと思わしきブロンド美女。

きんぱつ、キンパツ……KINPATSU?俺もよく染めてるから聞き慣れた単語のはずなのに、Aちゃんが染めたとなるとよく分からない言語に感じる。サラサラと白に近い髪を梳かしながら、「似合う?」なんて不安そうに俺の言葉を覗き込んだ。




涼「え……もう、可愛すぎてびっくり。染めた人天才」

伊「お前ほんとブレないなあ(笑)」

『へへ、やったぁ。これで一安心』

知「涼介がAを否定するわけないでしょ?」

『それもそっかぁ』




さっきまでとんでもないオーラを放っていたはずのAちゃんは、今ではもうふにゃふにゃの笑顔を浮かべている。何色にしたって、Aちゃんが世界で一番のアイドルだよ……




光「裕翔はどんな反応するかな」

『もうね〜、うるさいくらい褒めてくれる。これは断言できるよ』

薮「裕翔の褒め言葉には慣れちゃってるんだ(笑)」

雄「褒められすぎて?(笑)」

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作者名:流星 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年8月5日 1時

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