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貴方.
『とあ、』
小「……嘘やん、斗亜？」
『あ……』
聞き慣れたはずの可愛らしい声が聞こえて、思わず振り返った。声変わりをして少しばかり低くなった声だけれど、やっぱり斗亜は斗亜だから。
……と、そんなことはとりあえず置いておいて。
斗亜が現れたからか、さっきまで丁寧に繋いでいたはずの手は、あっという間に離れてしまった。
健ちゃんの斗亜愛は今に始まったことじゃないし、お互いの1番は斗亜なんだから、分かるけど……妙に寂しく感じて、すっからかんになった手を眺める。
斗「はあ、久しぶりやなあ！帰り道なん？」
小「せやで、斗亜は？」
斗「斗亜は今から塾やねん！あ、大晴くんに教えてもらう日！」
『あ、そうそう。大晴くんも言ってたよ。可愛い子だって』
小「大晴もついに斗亜の魅力に目覚めたん？」
斗「あはは、ええってそれ」
私たちの元に一目散に駆けてきた斗亜は、やっぱり可愛くて。
健ちゃんの表情が柔らかくなったから、斗亜パワーは凄い。私も私で、ほんの少し疲れていた頭が癒された気がする。
いや、疲れてたのは斗亜のことを考えすぎたからなんだけど。
斗「斗亜、Aちゃんの大学入れるかなあ？」
『……あ、それね、大晴くんからも聞いたよ。志望学部的には問題ないって』
斗「ほんまに！？」
小「待て待て、Aの大学ってことは俺も同じやん。学部はちゃうん？」
斗「うん、2人とはちゃうとこやねん」
小「ほ〜ん、そうやったんか。まあ俺ら卒業してまうけど」
斗「せやなあ、寂しいけど。斗亜的にはAちゃんに追いつけたらそれでええねん」
小「さっきからAのことばっかりやん！俺は？」
2人が楽しそうに話していても、私の意識はそっちに向かなくて。
ただ離れてしまった健ちゃんとの距離感とか、斗亜がやたらグイグイと攻めてくることだとか。考え出すとより深みにハマってしまいそうで、それでも考えることをやめられない。
相反する2つの感情とか、ただ持て余すばかりの複雑な気持ちとか。
普通に会話している2人を見ているだけなのに、何だか何とも言えない気持ちになって、少し泣きそうになる。
斗「斗亜はAちゃんがおればそれでええねん」
どんなに願っても振り向いてくれなかった斗亜が、きっかけや理由はどうであれ、私のことを見てくれているのに。
今はとにかくこの場から逃げ出したい、その一心だった。
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流星(プロフ) - あっぷるさん» あっぷるさん、ありがとうございます（ ; ; ）私も2人が大好きで、完結までちゃんと書けてほっとしております〜！新作も執筆中ですので、もし宜しければそちらもよろしくお願いいたします！優しいお言葉、ありがとうございます！(^_^) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - みすぅ〜たんさん» みすぅ〜たんさん、ありがとうございます（ ; ; ）書きたい！と思って書いていた作品をこんなふうに褒めていただき、本当に嬉しく思います！コイワズライという斗亜くんが主役のお話を執筆中ですので、もし宜しければそちらでもよろしくお願いいたします！(^_^) (2022年12月8日 23時) (レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！こじとあ大好きな私には本当に最高の作品で...いつも楽しく読ませていただいてました(^^)新作が楽しみすぎて思わずコメントしちゃいました♡とっても楽しみにしてます！ (2022年12月5日 1時) (レス) @page50 id: 703ded6795 (このIDを非表示/違反報告)
みすぅ〜たん(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品を楽しみに毎日過ごしてたと言っても過言ではありません、、作者さんの素敵な言葉遣いや文字面だけでも斗亜くんや小島くんを思い浮かべられるような性格やセリフで、最高でした♡また斗亜くん主役のお話待ってます⭐︎ (2022年11月24日 2時) (レス) @page50 id: b38fd00c88 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…（ ; ; ）そちらの方も近いうちに書きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2022年8月24日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年8月3日 13時
