58. 乱暴に抱き寄せて ページ8
佐野.
小「……A？」
『わっ、あ、ごめ……』
小「いやええけど、危ないからしっかりしいや」
『あ、うん……気を付ける、』
ダンスリハ中、ふらついてしまったAちゃんの肩を小島くんが抱き止めた。
やのにAちゃんの目は、小島くんと合わせられることはなく。
どこかふわふわしたような、ぽわぽわとした表情に見えた。ふわふわとぽわぽわの違いってなに？俺も分からんけど、何かこの中間みたいな顔しててん。
頬も赤いし、もしやこの人熱あるんじゃ……とか思ったけど、さっきまではスタッフさんとしっかり意見交換できてたもんなあ。
あと考えられることって言うたら、今やってる曲が激しめやから、しんどいとか？Aちゃんに限ってそれはないかあ……何でもできるもんな。
正「A、顔赤いで。しんどい？」
『ううん、そういうんちゃうくて……』
小「足やった？さっきしんどそうにしてたやろ」
『いや、しんどいとかちゃうから、ほんまに、小島はそっちで練習しとって、ほんまに、』
末「やっぱ何かおかしいって、A」
誠也くんに引っ張られたAちゃんは、抵抗することなく顔を上げる。
熱中症なんちゃう？ってくらい真っ赤な顔と、恥ずかしそうに歪められた表情。これはほんまにとうとう何かあったんじゃ……なんて心配になる俺と、多分皆も同じ気持ち。
AちゃんもAちゃんで何も言われへんのか、「ちょっとトイレ！」とリハ室を飛び出した。
リ「……しつこくしすぎたんちゃうん」
末「でもあいつ、あれくらいせんと言わんやろ。まあしても言わんかったけど」
福「うーん、なんか変やったなあ……」
皆もお手上げって感じで、俺も困る。いつも俺がいかに皆のことを頼りにしてたかが分かって、何か情けない気もするけど。しゃあないわ、Aちゃんは特に分からんことが多すぎる。
とは言え、放ったらかしにするわけにもいかない。
皆が声をかけても話さなかったんやったら、今度は俺が行かないとあかん気がするし。俺でも話してくれへんかったら、そのときはそのときや。
佐「あ〜、ここは俺の出番ですかね？」
末「なんか腹立つなお前……いけんの？」
佐「任せてや、こういうときは年下がええんですって」
1番警戒されてない俺なら、何でも話してくれるやろ。それもそれで虚しいけど……
リチャくんもついてきてくれることになって、2人でAちゃんを迎えに行った。
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流星(プロフ) - 季木さん» 季木さん、コメントありがとうございます！誠也くんも良いですよね〜…！いざ気持ちを揺さぶられたら冷静さを欠いてしまうのは、きっと男の子ならいくつになっても変わらないだろうな、そう思っています(^_^)今後もたくさんキュンキュンしてもらえるように頑張ります！ (2022年11月3日 1時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - Mamecccchiさん» Mamecccchiさん、コメントありがとうございます！そうなんですよね！誰よりも男らしい小島くんが本当に好きで…だからこそそう言っていただけて本当に嬉しいです（ ; ; ）こちらこそ、いつもありがとうございます！これからも頑張りますね(^_^) (2022年11月3日 1時) (レス) @page48 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
季木(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます！私は誠也くんとの絡みが1番好きです。年上で余裕そうなのに余裕ぶれない誠也くんが最高に好きです！ (2022年11月2日 7時) (レス) @page46 id: ab79164d22 (このIDを非表示/違反報告)
Mamecccchi(プロフ) - 男らしくて優しい小島くんは本当に最高ですよね、、、。流星さんが描く小島くん像ほんとに最高すぎます、、、。私的にはどこにも行くななんていえない。が一番好みです、、。いつも素敵なお話ありがとうございます！ (2022年11月1日 18時) (レス) @page44 id: b37d1445e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年7月28日 21時
