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貴方.
涼介の女装姿を見て一番に思ったのは、とにかく可愛いということ。
こんなに可愛いんじゃ、私なんて……と少し落ち込んだ。そりゃ昔から可愛かったけれど、彼氏と認識してから見る女装姿は、昔よりも深く胸に刺さるものがある。
ほとんどメイクはしていないのに、こんなにも可愛いなんて。ドキドキとうるさい心臓を抑えるため、やっぱり女の子よりはしっかりとした体格の彼に、そっと抱きついた。
涼「……すっげードキドキしてんね、珍しい」
『うん……変な感じ、』
涼「悪いことしてる気分？」
『それも何か、違う気がするけど』
涼「ふふ、そっか」
いつもより赤く染まった薄い唇に触れると、普段は感じないお化粧の匂いに、クラクラと眩暈がするような感覚。目の前にいるのはどう見たって女の子なのに、私の彼氏の涼介で。
自信をなくしてしまった反面、この姿のままなら、一緒に外を歩けるんじゃ……そんな淡い期待をしてしまうほどには、涼介のことが好きでたまらないんだろう。
涼「……どう？女の子とキスしてる気分は」
『そんな意地悪な聞き方しないでよ、……ん』
涼「Aちゃん、俺のこと見てないからさ」
『……見てるよ、ずっと』
こんなに綺麗な人の彼女でいられること自体、奇跡に近くて。女としての自信を失うことなんて、今までだって何度もあっただろう。
外見以外にも、内面だって完璧なんだから。完成度の高すぎる料理とか、やけに甘党なところとか。総合して見ても、涼介の方が彼女らしいと言えばそれはそうなわけで。当の本人は全力で否定するけれど。
涼「……外は歩けなくても、ずっと一緒にいるから」
『うん、……りょ、すけ』
涼「ちゃんと外すから、待って」
長い髪を煩わしそうに取っ払う涼介は、やっぱり男の人で。私がいくら自信を失おうが、女を辞めてしまいたいと思おうが、彼にとってはそんなこと一ミリも関係ないのだ。
やっぱりイケメンなその顔で、可愛らしいワンピース。あまりにもアンバランスすぎるその見た目に、乾いた笑いが溢れる。
涼「雰囲気出ないから、女装は却下ね」
『……あ、私が男装するのは？』
涼「…………ちょっと見たいなとか思ったのが悔しい」
苺の匂いがするグロスが、私の唇に残る。……こんなの、普段つけないんだよなあ。
67. 触れて見つめて確かめて→←65. 手を繋いで歩けたなら
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流星(プロフ) - りーさん» りーさん、コメントありがとうございます。本当にお待たせしてすみません…（ ; ; ）楽しみにしてくださるお気持ちに応えられるよう、私なりのペースではありますが、今後も頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします！ (2023年2月4日 3時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちゅんさん» ちゅんさん、コメントありがとうございます。いつまでも応援してくださる方がいて、私は本当に幸せ者です（ ; ; ）お待たせいたしましたが、細々と続けて参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします！ (2023年2月4日 3時) (レス) @page50 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 更新楽しみに待ってます…！ (2022年8月29日 20時) (レス) id: 6a01619271 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しかったです！この作品とっても大好きです！！これからも応援してます！！！ (2022年5月9日 23時) (レス) @page50 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - りーさん» りーさん、いつもありがとうございます！有り難いお言葉すぎます（ ; ; ）そうですね、そろそろメンバーにバレてもおかしくないですよね…（笑）入念に計画しようと思います！これからもよろしくお願いいたします！ (2022年3月13日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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