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涼介.
涼「はい、じゃあ……お疲れ様でした!」
パソコンの電源を落とし、ヘッドフォンを定位置に戻す。しっかりと配信が切れたことを確認してから、部屋の電気を消した。楽しかったなあ……
それにしたってもうかなりの時間だ。ゲームをしてると時間を忘れてしまうというのは、ゲーマーあるあるだと思う。普通の人からしたら理解できないんだろうなあ。Aちゃんはどうだろう。
せめて寝顔だけでも見に行こう。そう決めて寝支度を済ませ、寝室のドアを開いた。
『……んあ、りょうすけ、』
涼「へ……起きてたの?」
『うん……何かさあ、ゲーム見てたら、面白くなっちゃって』
ふにゃふにゃの笑顔は、今にも溶けてしまいそうで。眠くて仕方ないのを我慢して待っててくれたんだろうな……なんて。勝手な憶測だけど、そんなことを考えて幸せな気持ちになってしまう。
俺のどんな趣味も受け入れて、「頑張ってね」」と背中を押してくれる。寛大すぎる彼女がどうにも愛おしい。
俺としては、少しくらい我儘を言ってくれても良いのに……こんなこと言ったら、笑われるんだろうなあ。
涼「……一緒に寝よっか、ね」
『ん〜……涼介、こっち』
涼「はいはい」
眠くなると、ほんの少し熱がこもる甘い声。恋人になって、近しい存在になってから知った、Aちゃんの無防備な姿。新しい顔を知るたびに、何段階も深く恋に落ちる感覚……こんなこと言ったら、重いって言われちゃうかな。
それでも俺は何度でもAちゃんを好きになって、惚れ直し続けちゃうんだろうなあ。ずるいよ、
『……明日、起きれる?』
涼「ん、起きますよ〜」
『そっか……起きたら、涼介いないんだ、』
涼「……へ」
『ちょっと寂しいね……』
俺の頬に触れて、優しく頭を撫でた。確かに明日は、Aちゃんの方が遅く家を出る。なるべく起こさないように家を出るつもりだから……まあ、起きちゃうんだろうけど。
眠くなるといつもより甘くて、デレが止まらない。普段はしっかりしてるAちゃんのちょっとしたギャップは、どうしようもないほど可愛すぎる。
涼「あ〜……帰ってきたら、いっぱい抱き締めてもいい?」
『ん?ん〜……いいよ、覚えてたら』
涼「Aちゃんが忘れても、俺が覚えてます」
『……ふへ、それはそうだ』
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流星(プロフ) - りーさん» りーさん、コメントありがとうございます。本当にお待たせしてすみません…( ; ; )楽しみにしてくださるお気持ちに応えられるよう、私なりのペースではありますが、今後も頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします! (2023年2月4日 3時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちゅんさん» ちゅんさん、コメントありがとうございます。いつまでも応援してくださる方がいて、私は本当に幸せ者です( ; ; )お待たせいたしましたが、細々と続けて参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします! (2023年2月4日 3時) (レス) @page50 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 更新楽しみに待ってます…! (2022年8月29日 20時) (レス) id: 6a01619271 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しかったです!この作品とっても大好きです!!これからも応援してます!!! (2022年5月9日 23時) (レス) @page50 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - りーさん» りーさん、いつもありがとうございます!有り難いお言葉すぎます( ; ; )そうですね、そろそろメンバーにバレてもおかしくないですよね…(笑)入念に計画しようと思います!これからもよろしくお願いいたします! (2022年3月13日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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