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私たちが向かったのは、お祭り会場の近くの公園だった。
砂場とブランコしかない小さな公園だったが、高台にあるおかげで見晴らしがよく、街を一望することができた。
「綺麗...」
昼間とはまた違う夜の景色に見入っていると、冬輝がそっと後ろから私を抱きしめた。
「A...」
彼の逞しい腕の感触と色っぽい声に、どきりと心臓が高鳴る。
「好きだ」
冬輝は優しく言った。
じわ、と目頭が熱くなって、視界がうっすらとぼやける。
こんなに簡単に泣きそうになるほど、私は彼のことが、どうしようも無いくらいに好きなんだ。
「わたしも、すき...だいすき」
振り返って、冬輝と向かい合う。
目が逢って________私たちはそのまま唇を重ねた。
「...っ...んぅ...！！」
酸素を求めて半開きになった唇から、彼の柔らかい舌が入り込んでくる。
今まで触れるだけのキスしかしたことがなかったから最初は驚いたけど、私も無意識のうちに舌を絡めていた。
甘く痺れるようなその感覚は、ひたすらに気持ち良くて________どうにかなってしまいそうだった。
最後、彼はちゅっとかわいいリップ音を立てて唇を離した。
息を乱す私に、冬輝は慌てたように言った。
「悪りぃ...つい、夢中になっちまった」
「ううん...大丈夫。嬉しかった」
私は笑顔で言った。
冬輝はちょっと泣きそうな顔になって、柔らかく微笑んだ。
「...このまま一緒に居てぇ...けど、今日は...帰らなきゃな。行くか」
差し出された私より二回り...いや三回りくらい大きい彼の手のひらを、そっと握って、歩き始める。
からんころん、からんころん。
軽快な下駄の音が、ふたりの世界を優しく包み込んだ。
*
ほんとはお持ち帰りしてほしいけど中学生にそんなことさせられないわ(´・ω・`)
折緒くんは名前からして冬のイメージですが、敢えて夏のお話にしてみました。
作者はお祭りが大好きなので、書いててとても楽しかったです！！！
落ちた先はしあわせの国【双子玉川哲也】☆リク→←あの星はきみのキスの味がした【折緒冬輝】☆リク
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チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» 私も杳覇さんが大好きです〜〜〜！！（号泣）鬱陶しいなんてとんでもないです！これからも気が向いたら気軽にコメントしちゃってください！続編の方でもどうぞよろしくお願いします！(*´∀｀*) (2020年5月16日 18時) (
レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 豪炎寺くんが最初っから最後までカッコ良すぎる大好きですこのお話！！！ひえええ次回最終回！？ううっ…楽しみに待ってます(´；ω；`) 短期間で三度目のコメントすみません…！！鬱陶しくなったらいくらでも無視して下さって構いませんので！！チェレステさん大好きd(( (2020年5月14日 20時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» あああ二度もコメントをしてくださりありがとうございます！！とても励みになります(号泣)貴方様のような素敵な読者に楽しでもらえるような執筆を目指してこれからも頑張ります！！どうぞよろしくお願いします！！！ (2020年5月14日 11時) (レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - ああああ豪炎寺くんすでに最高っ…！！すみません感情が昂ってしまい思わずコメントしてしまいました……！！続きが凄く楽しみです！！ずっと応援しています！！ (2020年5月12日 22時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» まだ見てくださっている方がいらっしゃったとは…！！！感謝感激です！！ありがとうございます更新頑張ります！！！ (2020年5月9日 10時) (レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェレステ | 作成日時：2018年6月11日 21時
