4 ≫ 守りたいモノ。 ページ4
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「ローさん？入りますね…」
いつもはしないノックをしてローさんの部屋に入ると、感情の読み取れない顔で隣に座るよう促す。
「わ、私、何かしちゃいましたか…」
沈黙に耐えきれなくなってそう聞くと、
ローさんはゆっくりと話し出した。
ロ「…いいか、A。
……俺は、今からお前らと別行動をとる。」
「…えっ…？」
それは、突然だった。
しっかりと私の目を見て告げるローさん。
何で、そんなことに…みんなは納得したの…？
別行動をする意味は？ローさん1人で？
危険なことをするんじゃ…
ローさんの言葉に様々な疑問が生まれ出す。
ロ「他のクルーにはもう話はつけてある。」
「な、なんで、私に…っ」
何で、私に言ってくれなかったんですか…と、
聞けない私。
信頼が無かったからなんて思いたくない。
でも、怖くて聞けない自分が悔しい。
ロ「勘違いするな、A。
俺は…お前を守りたいと思ってる。」
「で、でも！私はみんなと同じクルーです！」
ロ「お前は、俺が別行動すると言ったらついて行くって言うだろ！」
久しぶりにローさんの焦った顔を見た。
そんなに危険なことをしようとしているのか。
私が弱いせいで、こんな顔をさせていると思うと胸が苦しい。
私が強かったら、ついて行くと言ってもローさんは拒まないだろう。でも、私にだってプライドがある。
守りたいモノがある。
「当たり前じゃないですか！？
私だってローさんを守りたいと思ってます！！！」
怒るつもりなんてないのに、わかってほしいという気持ちから声を荒げてしまう。
すると、ローさんは私の両肩を掴み怒鳴った。
ロ「いい加減わかれ！！
俺はお前を失いたくねェんだよ！！！」
ローさんがどこに行こうとしているのかも、
何をしようとしているのかもわからない。
…でも、そんなの、私だって…！
「私だって！ローさんを失いたくないです！！！
もし危険な目に遭うとしても、ローさんが傷つく時は私も一緒に傷つきます。私は生涯をローさんに捧げるって決めたんです…！！」
流すつもりのない涙が頬を伝う。
私は、ローさんに何度も救われたのに。
何故、救わせてくれないの。守らせてくれないの。
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っちゃん - 面白いです！！頑張ってください！！ (4月2日 21時) (
レス) @page22 id: e208a5b636 (このIDを非表示/違反報告)
なの。(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！更新不定期で申し訳ないですがこれからもよろしくお願いします！ (2019年10月21日 23時) (レス) id: a222c34c2b (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白く良かった作品です。続きが凄く楽しみです。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2019年10月21日 19時) (レス) id: 03dd8ecefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの。 | 作成日時：2019年10月8日 19時
