12 ≫ 覚悟と本番。 ページ12
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朝、支度をして部屋を出る。
甲板へ向かうとみんなは既に私を待っていた。
ペ「キャプテン！A！絶対戻ってこいよ！！」
シ「俺達、待ってるから！！！」
ベ「キャプテン〜！A〜！」
私はめそめそしている3人の頭を優しく叩く。
「絶対、みんなの大好きなローさんは、
私が守るからね！！」
そう言うと、みんなはAー！っとまた涙目になる。
ロ「お前ら、何があっても絶対死ぬんじゃねェぞ」
…ローさん、それ泣かせにいってるじゃないですか。
みんなにはそれが決定打となったようで堰が切れたように泣き出した。
ペ「キャプテンもAも絶対死ぬなよ！！」
「ふふっ！当たり前だよ！！」
泣きそうになるのを堪えて笑う。
ロ「行くぞ、A」
「はい！！」
私の肩を掴んで、roomを作るローさん。
振り返ることなく、クルー達に指示を出す。
ロ「じゃあ、船を頼んだぞ。
お前らの大事なAは俺が責任持って守ってやる。
…俺がいなくても、お前らなら大丈夫だ」
そう言い残してローさんと私はパンクハザードで吹雪いていた雪と入れ替わり、みんなと別れた。
「……ローさん、あんなの言い残しちゃったら、
みんな、今頃泣きじゃくってますよ」
ロ「…お前まで涙目になるな」
「な、なってません！！」
必死に否定すると、少し笑われた。
ずっと、この状態でいたいけど、
ここはもうパンクハザード。
見つかる前に猫にならなきゃいけない。
「…じゃあ、ローさん。私は猫になりますね」
ロ「…ああ、またな」
ローさんが私の頬を優しく撫でる。
私はローさんの手に擦り寄り、猫に変化した。
ロ「……行くぞ」
パンクハザードへ着く前、ローさんは雪が吹雪いている場所だからと、猫でも人間に戻った時でもどちらでも活用できるコートを買ってくれた。
おかげで全然寒くない。
ありがとうって言いたいけど、猫になってるから、人間の言葉使っちゃいけない…。
変わる前に言えば良かったな。なんて、
少しの後悔が頭をちらつく。
少し歩くと、研究所が見えて来た。
この研究所にあるSMILEという人造悪魔の実を作る元となる薬品SADの製造元を破壊し、シーザーという男を誘拐するというのがローさんのここでの目的らしい。
ロ「…人がいるな…A、覚悟は出来てるか？」
「にゃあ！」
ロ「よし、乗り込むぞ…！」
____…room。
ここからが、本番だ。
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っちゃん - 面白いです！！頑張ってください！！ (4月2日 21時) (
レス) @page22 id: e208a5b636 (このIDを非表示/違反報告)
なの。(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！更新不定期で申し訳ないですがこれからもよろしくお願いします！ (2019年10月21日 23時) (レス) id: a222c34c2b (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白く良かった作品です。続きが凄く楽しみです。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2019年10月21日 19時) (レス) id: 03dd8ecefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの。 | 作成日時：2019年10月8日 19時
