1 ≫ 黒猫の秘密。 ページ1
.ローside
黒猫を拾った日から約1年。
黒猫には、秘密があった。
「ん〜…ローさん、早く起きてください〜…」
勝手に俺の部屋に入って、勝手に俺のベッドに入り
自分も寝ている癖に起こしてくるこの女。
ロ「お前も人のこと言えないだろ」
「だって…ローさんの隣、落ち着く…から…」
ロ「オイ、寝るな。邪魔だ…」
そう、このマイペースな女はあの日出会った黒猫だ。
拾った時はまさか人間だと思っていなかった。
猫なんて今まで何匹も見てきたし、別に猫が特別好きな訳でもない。
なのに、こいつを見つけた瞬間、
どうしても見捨てるという選択が出来なかった。
見る限り目立った外傷のないその黒猫は、
食べ物に飢えていることがわかった。
ロ「お前、1人か？」
そう聞くと、小さな声で一鳴きする猫。
今思うと、猫に話しかけるのも1人かと尋ねるのも
まるで人間と会話するようにしていたことから、
俺は、無意識の内にこの猫を人間と感じとっていたのかもしれない。
だから、見捨てられなかったのか。
まあ、その時の俺はそこまで深く考えず、
飢えているこの猫に食料を与えてやろうと、
猫を脇に抱えて船まで運んだ。
運んでいる途中に、にゃーと鳴く猫。
立ち止まって、どうしたと聞くと、
不安そうに俺を見つめる。
ロ「怖いのか」
そう聞いた直後、猫が震えているのがわかった。
ロ「お前を助けてやろうとしてんだ、我慢しろ。」
猫が安心するように両手で抱えてやると、
少しして猫は俺の胸に擦り寄り身体を預けた。
のちに、この黒猫は人間だったことがわかり、
悪魔の実の能力で猫になっていたことが判明した。
こいつは、ハートの海賊団の一員となり1年経った今もクルーとして俺の傍にいる。
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っちゃん - 面白いです！！頑張ってください！！ (4月2日 21時) (
レス) @page22 id: e208a5b636 (このIDを非表示/違反報告)
なの。(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！更新不定期で申し訳ないですがこれからもよろしくお願いします！ (2019年10月21日 23時) (レス) id: a222c34c2b (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白く良かった作品です。続きが凄く楽しみです。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2019年10月21日 19時) (レス) id: 03dd8ecefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの。 | 作成日時：2019年10月8日 19時
