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貴女side
『は...!?』
振り返って真昼くんを見ると、彼の右腕から何かが滴り落ちていた。
んんんー...???
あれ、もしかして血...だよな?
いや、血だ。もしかしなくても絶対に血だ!!赤いし!!
私は帰ろうとした足を止め、真昼くんの元へとすぐさま引き返した。
クロ「なあ、あいつこっちに戻って来てねえか?」
真昼「どうしたんだろ...?」
ガシッ
真昼「へっ!?」
私は血を流しているその腕を掴んだ。
真昼「は、花園さん!?///どどどうしたn」
『何これ』
真昼「え?何って...」
流れている血が彼の視界にしっかり入るように、掴んだ腕を「ん」と突き出す。
すると真昼くんはそれ気が付かなかったのか、顔色がみるみるうちに真っ青になった。
真昼「いっ!?」
クロ「おい、真昼...血止まってねぇぞ」
真昼「そんなのわかってるよ!...あ、花園さん!その、これは何でもないから!な、なぁ!クロ!」
クロ「俺に振るなよめんどくせー...」
真昼くんの作り笑顔、というか苦笑いすごい。
本当に何でそんなに焦ってるの。
いつもと様子が違う真昼くんも、なんだかんだいつまでもこいつらをほっとけない自分も、本っ当に意味わかんないし、
マジでイラつく。
『はぁーーー...』
取り敢えず、
『ちょっと来い』
グイッ
掴んでた腕を離し、代わりに彼のネクタイを引っ張って歩き出した。
真昼「ちょ、来いって、どこに連れてくんだよ!?」
『うるさい。いいから黙ってついて来い』
真昼「ひっ...」
クロ「じゃあな真昼、俺は帰r」
『お前も来るんだよ』
クロ「......」
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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年8月25日 20時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
三河。(プロフ) - もちょぽてと。さん» ありがとうございます!遅くなるとは思いますができるだけ早く更新できるように頑張ります! (2017年9月2日 23時) (レス) id: e09e101cc0 (このIDを非表示/違反報告)
三河。(プロフ) - 望さん» 応援ありがとうございます!これからも頑張って更新します! (2017年9月2日 23時) (レス) id: e09e101cc0 (このIDを非表示/違反報告)
三河。(プロフ) - ミュさん» はい!がんばります!!! (2017年9月2日 23時) (レス) id: e09e101cc0 (このIDを非表示/違反報告)
三河。(プロフ) - 夜行猫さん» ご指摘ありがとうございます。その点につきましては、「クロ」と呼び捨て、ということにさせていただきます。 (2017年9月2日 22時) (レス) id: e09e101cc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三河。 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時:2017年7月27日 22時