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稜「ドリンクバー3つで」
私の恐怖なんて余所に、連れてこられたのはファミレス。
祐基先輩にいつものとこで伝わるということは、いつも2人で来てるということだ。
稜「なんか祐基もサボるらしいよ。でもサボったらサボったで暇っつってたから呼んだけど、いい？」
「はい、大丈夫です…」
祐基先輩がくるまでもう少しかかるらしい。
その間に、ドリンクバーを取りに行くことにした。
飲み物を持って帰ってきてから、少しの沈黙。
忘れてたけど、稜雅先輩と話すのにものすごく時間がかかったんだった。
稜雅先輩は誰とでも話すタイプじゃないし、自分から話しかけていかないし、話してて目も合わない。
さすがにサークルが同じでこんな長い時間一緒にいるからそういう事はなくなったけど。
でもよく考えたら、稜雅先輩と2人になるのは初めてだ。
稜「あの…さ、」
「はい！」
稜「Aちゃんサボるタイプじゃないよね。…ただの気の迷いとかだったらいいんだけど、なにか悩んでるなら聞くし…」
稜雅先輩にこんなこと言われるなんて初めてだし、こんな状況になるなんて誰が予想したんだろう。
稜「俺でよかったら全然頼って。一応…部長だし、メンバーのことはよく見てるつもりだから」
稜雅先輩がこうやって誘ってくれたのは、これが本題だったと気付いた。
メンバーのことはよく見てるつもり。
それはつまり、私と海、拓弥、さくらの間に何かあったのは察してるみたいだ。
「じゃあ…聞いてもらえますか」
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作者名：ましゅまろ
| 作成日時：2020年3月19日 1時
