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入るサークルを決めなきゃいけない日が近付いてきた。
特に興味があったわけじゃないけど、勧誘がしつこかったところに行ってみようかなって感じ。
「失礼しまー…す」
控えめにそう言ってドア開けたここは、" ダンスサークル "
陽キャな感じは苦手でもないし、中3までダンスは習っていたからそんなに苦ではない。
？「あ！こんにちは！見学来てくれた子？」
「あ、はい！こんにちは…」
？「そんな固くならないでよー！俺、村田祐基って言います！そっちは？」
「Aです」
祐「Aちゃん！今日は楽しんでってねー」
「はい！」
祐基先輩、優しそうで良かったな。
荷物を置いて用意してあったパイプ椅子に座ってると、また1人入口から人が入ってきた。
祐「あ！！海ー待ってたよー！」
『ごめん、迷っちゃって』
祐「いまちょうど1人見学来てくれてたんだ！一緒に見てなー」
『あ、うん分かった』
神様は、どこまでも意地悪だ。
海と、やり直したいとは思ってない。
やり直せるとも思ってない。
だって、海にはもう彼女がいるし。
私がしたかったことは、" 佐野ひなた " がどんな人か知りたかっただけ。
海と、
『あ…A』
「…海も、ダンスサークル入るんだ？」
あの頃みたいに距離が近くなることなんて、1ミリも望んでない。
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作者名：ましゅまろ
| 作成日時：2020年3月19日 1時
