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すっかり慣れた帰り道。
というのは、海が働いてると噂のカフェを通る道。
ずっとここを通って帰ってるのに、1度も海を見たことはない。
そろそろ諦めればいいのに、なんでこんなにここを通ってきたんだろう。
ふと店の中を見ると、だいぶ前に声をかけてきた店員さんと目が合った。
なぜかお互いに会釈しあって、私は前回の罪悪感から店内へ入っていった。
？「いらっしゃいませ。お席ご案内致します」
口角を上げてニコッと笑うその店員さんは、窓際のおひとり様用の席へと案内してくれた。
？「ご注文お決まりになりましたらこちらのボタンでお呼びください」
1番安いのでも頼もうと思ってメニューを見てみると、美味しそうなタルトに目が奪われてしまった。
598円。
タルト1つに、そこそこする。
でも食べたい…！
お財布を出して、2000円入ってることを確認してからそのままの勢いでボタンを押した。
？「ご注文お伺い致します」
「苺タルトと、ストレートティーお願いします」
？「かしこまりました」
スピーディーに注文を終えると、頼んだものがくるまでスマホで時間を潰した。
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作者名：ましゅまろ
| 作成日時：2020年3月19日 1時
