やっぱり運命の人~third~

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拓「おい、お前どんな度胸で変なマネしてんだ」





会社へ戻ると、草川先輩に嵐のような怒号で怒られた。





隣の先輩も、さすがに救ってやれないという呆れ顔で俺を見ていた。





でもいいんだ。





確かに俺は許されないことをしたけど、これは完全に俺が悪いけど。





Aさんが目を覚ましたことで、こんなに怒られてる時間ももうどうでもよくなってる。





拓「聞いてんの？仕事放っぽってどこ行ってたんだって聞いてんだよ！」





『……すみません』





拓「は？言えねぇの？なに、パチンコとかキャバでも行ってたわけ？」





『それはないっす。ありえないっす』





拓「は、言い方気を付けろ調子乗んなてめぇ…」





社員1「まぁまぁ。そこまでにしとこう。拓弥それ以上怒ったら今の時代パワハラだぞ。」





拓「こいつが悪いだろ」





社員1「うん、まぁ今回は船津が悪い。でも俺には船津が理由なく抜け出す奴には見えないし。お前もそうだろ。言ってたじゃん船津は良い奴だって」





拓「なっ…は！？言ってねぇ！」





社員1「言ってたんだよ居酒屋で。…船津、理由があるんだったらちゃんと報告してから行けよ。理由が理由なら誰も止めないから」





船「はい。…すみませんでした」





社員1「ん、仕事戻りな」





拓「…俺は許してないからな」





『…すみません』





拓「お前が良い奴とか言ってねぇし！」





そう叫びながら部署を出ていってしまった。





社員1「大丈夫、明日には機嫌直ってるから」





たまたま引っかかった就職先が、この会社でよかったかもしれない。





初めてそう思った。


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