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「いってきまーす」
ドアを閉めて振り向くと、いつも通り先輩がいてくれる。
…それも最後かな。
『おはよ！元気？』
「…おはようございます、元気ですよ」
『おん、ほんならよかった』
本当に安心したような顔で笑うから、胸が苦しむばかり。
『…で、なんでそんな離れて歩くん？』
意識的に離れてたわけじゃなかった。
無意識に先輩から遠ざかっていた。
「…先輩、やめましょ…もう」
『やめる？なにを？』
やめるって言ったら1つしかないでしょ。
なんで言わせるの…
「恋人の、フリを…です」
『…あ、もう平気やろってことか？…いや、それやったら…出来たらまだ…』
「もう嫌なんです！」
そこら中に響き渡る大きな声。
こんなに大声出したの、いつぶりだろう。
…思い出せもしない。
『A…ちゃん？』
「…私が、もう嫌なんです。恋人のフリするの。大体、恋人のフリしたから何だったんですか。考えてみれば嫌なことばっかり！私にメリット何もない！」
こんな酷いこと言いたいんじゃないのに。
もっと…静かにさよならするはずだった
「…だから、もう…やめましょ？」
ビックリしてるような、寂しそうなその顔。
どういう風に捉えればいいんですか…？
『……うん…分かった。…ごめんな、付き合わせてしもうて。』
小さな声でそう言うと、私に背中を向けて歩き出した。
…いいんだこれで。
もう先輩と関わらない。
元の生活が戻ってくる。
大人しく、静かに過ごせればそれでいいんだ。
早く先輩のことは忘れよう。
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ましゅまろ(プロフ) - 千羽さん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！頑張りますありがとうございます！ (2018年12月23日 10時) (
レス) id: 5ab9ecd76e (このIDを非表示/違反報告)
千羽(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！いつも、次の展開が気になります！それに見入ってしまいます(笑)私はタカシくんが大好きなのでタカシくんとくっついて欲しいと切実に願ってます！更新大変かと思いますが頑張って下さい！楽しみに更新されるの待ってます(^o^) (2018年12月23日 3時) (レス) id: 049a9afd19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅまろ
| 作成日時：2018年11月29日 17時
