グレーな王子様

23. ページ24

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太陽side





なんで顔赤くなんねん。





なんで目逸らすん。





『…何されたん』





「…なにも、されてないです」





『嘘つくなや。そんな顔真っ赤にして』





「ほんとに、何も…」





『…そう。ならええねん。じゃあ俺そろそろ戻るな！今日は保健室迎えにくるで！』





保健室を出た後、俺が向かったところは屋上。





なんとなく、1人になりたかった。





なんで、海に先越されて悔しかったん？
なんで、あんな必至にAちゃんに会いに行ったん？
なんで、こんなにも心の底から守りたいって思うん…





Aちゃん…海に何されたん。
何されたら、そんな顔赤くなんねん。
海のことやから、何もしないわけないと思ったけど
俺の彼女って、言うたやん。





考えても考えても答えは出ない。





いや。





答えが出ないフリをしてる。





本当は、この感情がなにを表すか分かってる。





でも…まだダメだ。





俺はまだ、恋愛することなんてできない。





海「あれー、また先約」





『海…』





お前はAちゃんをどうしたいんだ。


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