三十五章ー決意ー ページ43
頭の異常はなくなったので、僕は退院することができた。
…依然、性格は思い出せないままだ。
絵里「穂乃果達は昔の貴方を知っているからあんまり感じないと思うけど…私達にとってはまだ結構違和感なのよね」
部室で絵里がそんな事を言い出した。
ちなみに僕自身は前の性格を忘れてるわけだからそんなの気にはならないけど。
なんやかんや、一週間程度たったけど、絵里達にはまだぎこちなさがのこっているみたい。
小太郎「失礼しますー。取材…って、鳥？お前なんか変わった？」
事情を全く知らないこいつにまで見破られるくらい僕は豹変してるのだろうか。
A「じ、実は、かくかくしかじか」
小太郎「これこれうまうま。なるほどね」
にこ「え！？今ので分かったの！？」
よくあることだよ。
この前の事を粗方説明すると、小太郎は顎に手を当てた。
小太郎「…こうなったか」
小太郎は呆れたようにため息をつく。
小太郎「［先駆］を使いすぎだよ。こうなることは、分かってたんじゃないの？」
海未「あ…そういえば、Aは今の状態でいつものアレは使えるのですか？」
A「それは…」
小太郎「無理無理。アレは鳥の厨二センスがあってこそのものだから」
海未「そ、そうですか…」
結局、何も変わらぬまま。僕の退院初日の部活は終わってしまった。
僕は、せめてもの手伝いとして、片付けをしていた。能力が使えないのなら、僕がこのμ'sでできることなど限られてしまう。
真姫「…A」
もうとっくに帰ったはずの真姫が、僕の目の前に現れた。
A「真姫？どうしたの？」
真姫「もう一回聞きに来たのよ」
もう一回。という単語で、真姫が何を聞かんとしているのかを察した。
A「ごめん。やっぱり思い出せないよ…」
真姫「そう…」
僕は、前々から感じていた疑問を、真姫に投げかけることにした。
A「真姫。どうしてその質問にこだわるの？」
真姫「それは…」
そう。真姫はそれさえ思い出してくれれば、僕の性格が戻る。と言わんばかりに聞いてくる。
真姫「だって、あの時の貴方は、貴方になっていたじゃない」
自信たっぷりの真姫の声が、しおらしくなる。
…貴方になった…？
真姫「前に言ったけれど、私は貴方を諦めるつもりはないの。1年前よりも、私は自分を貴方に見せて来たつもりよ」
真姫はそう言って、僕に近寄ってくる。
真姫「今なら…Aはどんな答えを返してくれるのかしら」
真姫は、僕の目を、じっと見た。
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菊(プロフ) - こちらでも生存報告しておきます。私生活多忙のため、続編を書けていないこと、誠に申し訳ございません。完結まではもっていくつもりですので、どうか長い目で見守ってください (2015年5月13日 18時) (
レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 何とか生存しててよかったです。無理しないで頑張ってください (2015年3月6日 21時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - うえぽんさん» 一応生存報告をw学校でテスト中でして製作止まってますw復帰は2日後か3日後となります… (2015年3月6日 7時) (レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 続編ファイトだよ！ (2015年3月5日 20時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 自分もミューズのメンバーはすきだけど、ことりと花陽が好きですね。更新お疲れ様です♪ (2015年3月2日 20時) (レス) id: 52f8adeea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊 | 作成日時：2015年1月12日 13時
