三十二章ー記憶の消去ー ページ40
真姫「…で？どうしてここに来たの？」
A「随分雑な扱いだな。仮にもお前は白魔法師の娘だろう」
真姫「白魔法ってなによ？私は、医者の娘よ」
海未との話が終わった次の日。
俺は家で頭痛に見舞われ、真姫の…というか、西木野の病院へとやって来ていた。
順番待ちしている途中、真姫が隣に現れたのだ。
真姫「そんなことより、何かの病気なのかしら
？」
A「軽い頭痛だ」
真姫「顔色が軽い頭痛なんてもんじゃないけど、大丈夫なの？」
真姫なりに心配はしてくれているのだろう。
今の俺は確かに頭の激痛で発狂しそうだ。
…にことの事件で二分以上の長時間［先駆］の使用。
おまけに、μ'sの部室では、焦るあまりにかなり乱雑に［先駆］を使ったのだ。
頭がどうにかなるのは当たり前だ。
A「そもそも数カ月に一回が限度なのだぞ…」
真姫「なにがよ？」
おっと、声に出てしまっていたようだ。
A「心配するな。ただの風邪だろう。うつってもアレだ。少し離れろ」
真姫「はいはい。じゃ、診察終わったらちょっとくらいは私に声かけなさいよね」
真姫はそう言って、離れていった。
真姫は、俺の能力についてはあまり知らない。
そもそもあいつは、他人の事をいち早く気遣える人間だ。
あいつ自身、俺の事については極力触れないようにしてくれているんだろう。
ああいうのは、将来いいお嫁さんになる。
などと考えていたら、順番が来たので、俺は大人しく診察を受けることにした。
診察では、頭痛に効く薬をいただいたわけだが…。
いかんせん、さっきから本当に頭が酷いことになっている。
俺は頭を手で押さえつけながら、唸った。
心を落ち着けようと、厨二病の台詞を吐いてみたりした。
真姫「あ、A。診察終わったのね…。だ、大丈夫？」
A「無論だ。俺は大丈夫に決まって」
そう、言いかけた途端。
俺の視界が、大きく渦を巻いた。
A「ぐっあ！」
真姫「A！」
俺は、盛大な倒れかたをしながら、気を失ってしまった…。
目を開けたら、見慣れない天井が視界に入った。
A「ここはどこだ」
真姫「病室よ。全く…なんでいきなり気を失ったり…」
俺は頭を回転させ、色々思い出す。
…だが。
A「真姫。頼みがある」
真姫「え、なによ？」
A「今すぐ。お前の知る限り音ノ木坂学院の情報とμ'sの情報を書き出してくれ！」
真姫「な、何を言って…」
…記憶の消去は、既に始まっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菊(プロフ) - こちらでも生存報告しておきます。私生活多忙のため、続編を書けていないこと、誠に申し訳ございません。完結まではもっていくつもりですので、どうか長い目で見守ってください (2015年5月13日 18時) (
レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 何とか生存しててよかったです。無理しないで頑張ってください (2015年3月6日 21時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - うえぽんさん» 一応生存報告をw学校でテスト中でして製作止まってますw復帰は2日後か3日後となります… (2015年3月6日 7時) (レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 続編ファイトだよ！ (2015年3月5日 20時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 自分もミューズのメンバーはすきだけど、ことりと花陽が好きですね。更新お疲れ様です♪ (2015年3月2日 20時) (レス) id: 52f8adeea0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菊 | 作成日時：2015年1月12日 13時
