二十五章ー馬鹿なのかー ページ32
俺は、馬鹿なのか。
全く何を考えている？
何故、μ'sの幹事など引き受けたんだ。
何時ものように、軽い手伝い程度で良かったはずだ。
俺は、一年生の頃は、いわゆる奴らの隠れファンだった。
穂乃果に気取られることなく、平和にμ'sのファンをやっていた。
そして、穂乃果から手伝ってくれとの依頼がきた。
全てを知る俺は、内心喜びながらも拒否した。
だが、少し。俺が折れただけで穂乃果はあのざまだ。流石に野放しにはしておけなかった。
A「くそ…！」
家の中で一人、俺は自己嫌悪に陥っていた。
何故、自分のワガママを優先した？
なんで、未来を知っていながら、あいつらと暮らすことを選んだ？
手伝いだけならまだ良かったはずだ。
だが、俺は、抑えられなかった。
あいつらと共に居たいという気持ちが先走り、その結果、μ'sの幹事を引き受けるなどという最悪の形になった。
挙げ句の果てには、穂乃果を泣かせてしまった。
A「俺は…最低だよな…」
そんな風に、自分を貶すしか、できなかった。
不意に。俺の携帯がなり出した。
A「誰だ…」
携帯を確認すると…。
A「海未…か」
俺の、有る意味での天敵だった。
俺がいくら未来を読もうとも、何をしようとも。海未は自前の頭の回転の速さでそれを超えてきた。
俺は、ゆっくりと携帯をとって、耳にあてがった。
A「どうした」
海未「…A、ですか？」
ああ、と。短く受け答えすると、海未はそれを気にしつつも本題を切り出した。
海未「穂乃果が、泣きながら私に電話してきたので…何が起こったのか、と…」
やはり、その電話か。
まぁ、穂乃果が相談する相手は、ことりか海未だろうとは思っていたが、海未が来たか。
A「穂乃果から聞いていないのか？俺はμ'sの幹事を辞める」
海未「なっ…！？」
俺はつっけんどんにそう答えた。
切り捨てなければならない。失わなければならない。
こいつらとの、縁を…。
海未「馬鹿、なんですか…」
A「ん？」
海未「いきなり何を言っているんですか？そんな…理由も説明せずに…！」
A「理由か？簡単だ。俺はただ、飽きただけだ。それだけのこと」
海未「なにを…！」
A「話はそれだけか。…切るぞ」
海未「ちょっと…ま…」
次の言葉が聞こえる前に、電話を切った。
A「すまん…」
俺は、何度も、何度も。心の中で皆に謝って。
一人、涙を堪えていた…。
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菊(プロフ) - こちらでも生存報告しておきます。私生活多忙のため、続編を書けていないこと、誠に申し訳ございません。完結まではもっていくつもりですので、どうか長い目で見守ってください (2015年5月13日 18時) (
レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 何とか生存しててよかったです。無理しないで頑張ってください (2015年3月6日 21時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - うえぽんさん» 一応生存報告をw学校でテスト中でして製作止まってますw復帰は2日後か3日後となります… (2015年3月6日 7時) (レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 続編ファイトだよ！ (2015年3月5日 20時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 自分もミューズのメンバーはすきだけど、ことりと花陽が好きですね。更新お疲れ様です♪ (2015年3月2日 20時) (レス) id: 52f8adeea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊 | 作成日時：2015年1月12日 13時
