二十四章ー夕日ー ページ30
ぬいぐるみを抱えたほっこり顏の穂乃果とゲームセンターを出た後、結局俺は穂乃果と1日を過ごす羽目になった。
二人でお茶をしたり、くだらないことを話したり。俺らしからぬ休日を過ごした。
そして、日が傾いてきた時間帯。
取り敢えずはお開きということになった。
A「…穂乃果」
穂乃果「なに？A」
俺たちは、橋の塀に並んで寄りかかっていた。
俺は、この景色を知っている。
中学3年の頃。［集中］をそこそこ使えるようになっていた俺は、この景色を見たのだ。
穂乃果に会える。そう思った瞬間、俺の心は何故か舞い上がった。
そして、今。その景色が目の前に現れた。
この状況…ここから先をどうするかは、俺次第なのだろう。
A「……」
穂乃果「…どうしたの？」
正直言うと、俺は後ろめたさを感じている。
本当は、こんなことをせずに、とっととこいつらと縁を切るのが英断だ。
今までの接触で、希には気づかれかけた。にこには関わりすぎた。ことりには心配されすぎた。これからもきっと、俺のボロはμ‘sの連中に暴かれ続けるだろう。
俺は、あいつらに執着し過ぎた。
そして、今日をもって、確信した。
「これ以上はいけない」
頭の中で、俺がそう必死に叫ぶ。
これ以上。こいつらと…穂乃果と居れば。俺は間違いなく、来るべき時に、狂う。
俺の頭の中で、過去で見た今の映像が流れる。
そう…穂乃果は、泣きそうになっていたんだ。
俺は、ここでなにを言えば正解なんだろうか。
俺は、穂乃果に伝える言葉を選ぶべく。
…右手を顔に当て、目を閉じた。
…俺が…穂乃果に言うべき言葉…それは…。
A「よし…」
穂乃果「…A？」
俺は、夕日に照らされる穂乃果の顔を目に焼き付けながら、ゆっくりと口を開いた。
A「穂乃果。俺は…」
穂乃果「………」
穂乃果は俺の言葉を待つようにして、ニコニコしながら黙っている。
俺は、全てに区切りをつける言葉を。
穂乃果に、発した。
A「…俺は。μ'sの幹事を、辞める」
穂乃果「………え？」
俺が見た通り。
＿＿＿穂乃果の顔から、笑顔が消えた。
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菊(プロフ) - こちらでも生存報告しておきます。私生活多忙のため、続編を書けていないこと、誠に申し訳ございません。完結まではもっていくつもりですので、どうか長い目で見守ってください (2015年5月13日 18時) (
レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 何とか生存しててよかったです。無理しないで頑張ってください (2015年3月6日 21時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - うえぽんさん» 一応生存報告をw学校でテスト中でして製作止まってますw復帰は2日後か3日後となります… (2015年3月6日 7時) (レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 続編ファイトだよ！ (2015年3月5日 20時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 自分もミューズのメンバーはすきだけど、ことりと花陽が好きですね。更新お疲れ様です♪ (2015年3月2日 20時) (レス) id: 52f8adeea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊 | 作成日時：2015年1月12日 13時
