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『大切だ』って事は、言わなきゃ伝わらないのに。
――――――――――――――――――――――――
黒尾side
「『好きじゃない』って何だよ……」
付き合ってからもう一年以上経つ。
(まあ会ったのはそれよりずっと前だけどな……。)
俺が小２、研磨が小１の時だったと思う。
いつもみたいに研磨を連れて公園に行くと、見たことがないやつがいた。
――――――――――――――――――――――――
「……ねえクロもう帰ろうよ…………」
「着いたばかりだろ！」
「だって知らない子居るし…………」
(ホントだ…………)
「でも女じゃん。こっちに気付いてねーし。」
「……うん。」
その子はブランコの近くに居た。
と、女の子がブランコを漕ぎ始めた。
「な？ 気づいてないだろ…………スゲェ。」
言いながら女の子の方を見たら。
さっき漕ぎ始めたばかりのはずなのに、ブランコは傍にある木々よりも高い位置にあった。
それでも漕ぐのを止めない。
「まだ漕ぐのかよ？！」
「すご…………」
地面とブランコのチェーンが水平になったと思うと、女の子の身体が軽やかに舞う。
そしてそのまま地面に着地した。
しばらく俺はボーッとしてたらしい。
「どうかしたの？」
気づくと目の前にその子が居た。(まあ研磨は俺より前に気づいてたらしいが。)
「いや、スゲェな〜って思って……」
言われるがままに答える。
「……どうしたらあんなに漕げるの？」
(？！ あの研磨が初対面の人に話しかけた？！)
俺の動揺したのも仕方ない。この頃から研磨は研磨だったし。
「……いつもここに来てるから。私白崎A！ 」
あなたたちは？
繋げてそう問われた。
「黒尾鉄朗。こっちは……」
「……孤爪研磨。」
(また答えた？！)
こうして俺はアイツに会った。
――――――――――――――――――――――――
『……いつもここに来てるから。』
そう言った時の表情が寂しそうだったのは、ガキだった俺にはわからなかった。
Aは小さい頃から祖母に育てられていたらしい。
もちろん孫であるAはとても可愛がられていた。
けれど生活は楽とは言えず、働きに出てる方が多かったという。
『また会える？』
『いいぜ！』
『……たぶん。』
俺らが当たり前のようにそう答えたとき、アイツが笑ったのを見たのはそれが最初だった。
「……何でだよ。何でまたあの時と同じ顔してんだよ。」
どうしようもなく寂しそうな顔を。
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えま - 舞璃花さん» レス遅れてごめんなさい！ 感動して頂けて嬉しいです……ありがとうございます！！！ (2017年1月20日 22時) (
レス) id: 9535ab89b8 (このIDを非表示/違反報告)
舞璃花(プロフ) - お話とても良かったです！感動して泣いてしまいましたw続編を読むのがとても楽しみです！続編読んできます！ (2016年5月28日 12時) (レス) id: 0311422590 (このIDを非表示/違反報告)
えま - DA☆SA☆KU☆SYA(∩´∀｀)∩さん» ありがとうございます！！！ 続編の方もよろしくです！ (2016年4月12日 22時) (レス) id: c2b65fcd72 (このIDを非表示/違反報告)
DA☆SA☆KU☆SYA(∩´∀｀)∩(プロフ) - 見に来ました！ 面白かったのでついでにお気に入り登録もさせていただきます(≧▽≦)（（もう続編出てるんですけどね(笑) 続編のほうも評価しにいきますので('ω')ノ (2016年4月12日 19時) (レス) id: 409c42c952 (このIDを非表示/違反報告)
えま - おねむさん» ありがとうございます！！ 続編もよろしくお願いしますm(._.)m (2016年4月8日 23時) (レス) id: c2b65fcd72 (このIDを非表示/違反報告)
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