三十一話 * 翌日ですが。 ページ41
『ん、ふぁ…』
口から漏れた情けない欠伸。
カーテンから漏れ出す明るい光。たぶん、もう朝方。
『い''ッ…痛っ…!』
司「んぅ…ーっ…」
ちょっと待っ……!痛い痛い痛い痛い!!
どうなっているか、現状をお伝えすると、司が寝ながら俺の首を絞めております…。
え。ほんとなにこれ。痛い以前に苦しい。司…俺を起こす気か?!
『ぐっ…ぁ…がッ…!る、ぃっ…、助け…ッ!!』
瑠衣「…んぅー、どうしよっかなぁー?」
俺が呻き声を上げながら隣の瑠衣に助けを求める。
いつの間にか起きた瑠衣は、愉快そうにニヤニヤと笑みを浮かべている。
なんなんだコイツ。俺マジで死んじゃうんだけど。あれ?瑠衣って俺のこと好きなんだよな??好きなんだよな!?だったら助けろよ!!
司「…ふ、ぁ…っ」
俺の首を無意識にグイグイと絞めていた当の本人、司が呑気に欠伸をした。
あ、今手が緩んでる…。よし、今の内に!
俺はゴロンと横に転がった。…え?立って歩いて移動すんのが面倒だったからじゃないからね?……………ね、寝起きだからだるいのはしょーがないじゃんっ。
司「…ぁ、A…おはよ。」
司はさっき自分としたことを本当に覚えてないらしく、ふにゃっと可愛らしい笑顔を見せながら挨拶してきた。
無意識って怖い。司…恐ろしい子ッ!!
『…はよ。』
俺はちょっとぶっきらぼうに返した。
首絞めてたこと、一生根に持つからな!
瑠衣「…なんで毎回俺が助ける前に解決しちゃうのかなー…。ホント、俺って運ないなぁ。」
『運以前に、お前助ける気ないだろ。』
あー。瑠衣が動く前に解決してよかったー。
…まあ、朝からこんなアホっぽく、今日という一日が始まった。
三十二話 * 朝食ですが。→←三十話 * やっと寝れるんですが。
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らる - 、少し気になったところがあります。料理は女子がやるもの。というのは決まっていないので差別発言になります。そのような発言で不快に思われる方もいるので訂正された方が良いと思われます。 (2019年5月2日 1時) (レス) id: fc4157f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - やめてしまわれるんですね。哀しいです。 (2018年3月19日 3時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
@curblood(プロフ) - rabbitの死神さん@絶賛鬱中さん» 使用していただきありがとうございます:) (2018年1月3日 7時) (レス) id: 3b57c323ff (このIDを非表示/違反報告)
rabbitの死神さん@絶賛鬱中(プロフ) - @curbloodさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ。というか、寧ろ描いて頂けて嬉しいです(*^^*) (2018年1月2日 16時) (レス) id: 8bab4445ef (このIDを非表示/違反報告)
@curblood(プロフ) - 了解致しました。本当に申し訳ないです。 (2018年1月2日 16時) (レス) id: 3b57c323ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rabbit@死神 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ameyozakura/
作成日時:2017年9月2日 15時