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知念サイド





「すぅー、、、はぁー、、、すぅッゴホ、、」




楽なように、とタオルなどで作られた即席の背もたれのある簡易ベッドに並んで座ると、僕に寄りかかってゆっくり呼吸する涼介。


僕が当てている酸素マスクのような形のネブライザーの隙間からは、霧状の薬液が白く見えて。


薬っぽい独特な、病院を連想させる匂いが鼻を抜ける。




「5分ほどで終わりますので、終わったらネブライザーは机のほうに置いてもらって。」


「その後30分程してまた咳が止まらなくなった場合は、もう一度ネブライザーで薬液吸入してもらいますね。」


「咳が止まったようでしたら診察してからお帰り頂いていた大丈夫ですので。取り敢えず、30分程したら看護師行かせますね。」


「はい、ありがとうございます。」




手早く説明した後、スっと姿を消した先生を視線だけ動かして見送ると、涼介を見つめる。




「すぅ、、、はぁ、、、すぅー、、、」




ゆっくりと呼吸できている涼介の姿に、やっと 心が安らぐ。


次第に重くなっていく涼介の体。




「やっと寝れるね、涼介。」




発作や日々の睡眠不足などで疲れきっていた涼介はもう夢の中みたいで、僕の声は聞こえていないらしい。


あどけなくて、とっても綺麗な寝顔は、ずっと変わらない。


出会った時から僕を甘やかしてくれる関係も。




「僕に隠し事なんて、しちゃダメでしょう。」




そう控えめに言うと、いつも涼介がしてくれるように、サラサラの髪をくしゃりと撫でる。




「ふふっ今日は侑李が甘やかしてあげてね?」


「これは山田喜ぶだろうなぁ。」




後ろから宏太とひかに茶化されて、カァーッと顔に熱が集まるのが分かる。




「涼介は、僕が存分に甘えられるように、万全の状態で居てもらわないと。」




危うくネブライザーの薬液を零しそうになるのを隠しながら、平然と言い放つもう遅い照れ隠しも、2人は笑って見守ってくれる。


強くて、かっこよくて、かわいくて。


いまだに、僕らが驚くくらいのエンターテイナー。


そんな、僕のアイドルだし、ヒーローで、親友であり仲間である、涼介へ。




「僕に、涼介を支えさせてよ。僕にはファンには見せないとこも見せて。」




でも、僕が涼介の、いちばんのファンだよ。


想いを込めてキュッと手を握ると、マスク越しの涼介は、笑ってくれたような気がした。





fin.


完結までお待たせしてすみません、リクエストありがとうございました!

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あすみ(プロフ) - ゆでたまごさん» 急いで直させて頂きました…!メンバーを欠けさせるという最低な行為…(・・;)気づけて良かったです、指摘して下さってありがとうございました(T T) (2020年9月6日 0時) (レス) id: d4de4d3e86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆでたまご - あれ、2回送っちゃてました笑再びすいません← (2020年9月5日 23時) (レス) id: 04055ed816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆでたまご - すいません誤字です←岡本さんです失礼しました (2020年9月5日 23時) (レス) id: 04055ed816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆでたまご - すいません誤字です←岡本さんです失礼しました (2020年9月5日 23時) (レス) id: 04055ed816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆでたまご - あ、あの、、ストレスの3ページ目、岡元さんの台詞の中に高木氏がいないんですけれど‥笑 (2020年9月5日 23時) (レス) id: 04055ed816 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/asumi_ry  
作成日時:2020年2月15日 17時

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