無理すんなよ、

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山田サイド





取材が終わり、楽屋へ戻る。




撮影中、照明が寝不足の体に毒だったのか、時間が経つにつれて増してきただるさ。




大ちゃんに誘われたメンバーとのご飯は、最近行けてなかったからなー。




参加の意思を伝え、理由を付けて寝る体勢に入った。



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｢んんっ、、｣




何分経ったんだろう。


気分の悪さと響いてくるような頭の痛みで目を覚ますと、さっきより酷いめまいがして、自分の体勢すら分からなくなって。




｢はぁっ、はぁっ、、うぅ、、、んっ、、はぁっ、、｣




助けを求めたいけど、声を出す余裕もない。


どうしよう、どうしよう、と思う内にも体は悲鳴を上げている。


目の前がぐるぐる回り、息が乱れて、冷や汗が吹き出す。


唾液が溢れ、何度も飲み込むが、口に広がる独特な味。


不安と焦りが募り、余計に呼吸を早め、それが頭に響く。




｢んんっ、、はぁっ、はぁっ、はぁっ、、つぅっ、、｣




｢山田ーそろそろ起きろー、って…｣


｢……え、山田！？大丈夫か！！｣

｢涼介！？｣
｢山田！｣
｢やま！！｣



気づいてくれた…


瞳が潤む。




｢きゅ、に、、きぶん、わる、くなっ、て、、｣




誰かが体を起こしてくれるけど、その振動すらキツくて。




｢も、わか、んな、、、うぅっ、、、ふぅっ、｣




吐き気が強くなって、口元に手を持っていくけど、何も吐き出せない。





｢吐く感じじゃないかな。ぐるぐるする？｣


｢他どっか辛いとこある？｣


｢うん、、っっ、、あたま、、、｣




辛さとメンバーが気づいてくれたことへの安堵から、意識を手放した。

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