検索窓
今日:6 hit、昨日:44 hit、合計:146,095 hit

ページ40

裕翔サイド





38度8分もあるという報告を受けていたマネージャーから、




「インフルとか怖いし、病院予約しといたから行くよ。」




とのこと。




いつもならやだ!!と必死に抵抗しているだろうが、気力がないのか、目を閉じたまま無反応。




でも眠りに落ちることも出来ず、窮屈な車内の席で時折身をよじるその様子に、余計心配になる俺。




「ちょっと冷たいよー、」




汗を拭いて、一応声を掛けてから冷えピタを貼る。




「まだ寒い?」




僅かに縦に振られる頭。




「マネージャー、出来るだけ急いで!」


「うん、」




意味があるか分からないけど毛布を二重にして、マネージャーを急かすことしか出来なかった。



----------------



病院に着いて、少し前に呼び掛けに応えなくなってしまったやまを背負い、裏口へ向かう。




「はぁっ、はぁっ、」




耳元にかかる浅い息と、服を挟んで伝わる体温が熱くて、自然と足を早める。


すぐに診察室に案内してもらい、診察用ベッドにやまを慎重に降ろす。




「やま、病院着いたよ?分かる?」


「はぁっ、はぁっ、ケホッゲホッ、」




薄く開いた目、返事の代わりに聞こえる苦しそうな声と、その度、浮き沈みする上体。


改めて体温を計ると、39.0と、高い値が。




「ちょっとごめんねーインフルの検査だけしちゃうね。」




軽く診察した後、先生が長めの綿棒を持つ。




「っい、、」


「ごめんね。すぐ結果出るからちょっと待っててね。」




そう言っている間に、看護師さんがぬるくなっていた冷えピタを取り、額と脇に氷嚢を当てていく。




━━━ 10分程経って、結果、陰性。




「無理したのが原因かな。ちょっと脱水になってるから、点滴しとこっか。」


「30分くらいで終わるから。帰ったらこまめに水分補給して、ゆっくり寝かせてあげて。」


「あと解熱剤出したから、処方箋受け取ってね。」


「はい、ありがとうございました。」




落ち着いて寝息を立てているやまの代わりにお礼を言って先生を見送ると、傍にある椅子に座る。


いつも真っ白で綺麗な顔は紅潮し、汗だく。


氷嚢を当てながら、規則的に落ちる点滴とやまの寝息を聞いていた。




━━━━━━

毎日更新とは…あと文章多い!!本当に申し訳ないです…帰ったら山田さん喋りますので!!←
あと高熱の治療について調べてたらインフルの薬全否定されてる記事を見かけて驚きましたお世話になってたのに()

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (97 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
327人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Mizuiro(プロフ) - あすみさん» 了解しました!!楽しみにしてます!(全然BLっぽくても大好きです…) (2020年2月11日 1時) (レス) id: d9fab4f173 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - Mizuiroさん» 最高…!感激ですちょっとBL感が出てしまいましたが…すみません(--;)喜んで頂けて良かったです(;▽;)リクありがとうございます!!書いた通りTwitterでの公開となること、お話を上げるのが遅いと3月頭くらいになってしまうこと把握お願い致します! (2020年2月9日 0時) (レス) id: d4de4d3e86 (このIDを非表示/違反報告)
Mizuiro(プロフ) - ゆとやま「高熱」最高でした…!山田くんのツンデレ具合がかわいすぎて!ヤバかったです! リクエスト、同じ人がしてもいいということなので、お言葉に甘えて。ゆとやまの関係はそのままで、山田くんが看病するお話読みたいです! (2020年2月8日 10時) (レス) id: d9fab4f173 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - みみさん» 詳細にリクエストして下さってありがとうございます書きやすいです!!承知しました、2月か3月にお話出しますのでお待ち下さい( ´ ` *) (2020年2月4日 16時) (レス) id: d4de4d3e86 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - リクエストよろしいですか?山田くんが胃腸炎のことを隠したままライブに出て、ライブ終わりにホテルのシャワーで吐いてるところをたまたま部屋に入ってきた知念くんに見つかって看病してもらうお話がみたいです!是非よろしくお願い致します!! (2020年2月4日 4時) (レス) id: 478132008f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/asumi_ry  
作成日時:2020年1月8日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。