無理すんなよ、

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有岡サイド





｢お疲れ様でした〜以上になります！｣




｢終わったぁ〜〜！！｣




楽屋にはまだ誰もいない。ちょっと巻いちゃったから。えっへん。




｢大ちゃんうるさい。｣





俺に悪態をつく山田だけど、一度だけ、撮影中、立ち位置変えてみようかと言われて椅子を立った時。




急にフラっと体が揺れて、それを隠すように椅子に体重をかけた姿を、俺は見逃していない。






｢お前貧血だろ。｣




私服に着替えもせずに楽屋のソファに座り、衣装のフードを被ってしまった山田に、声をかける。




｢…大したことない。立ちくらみなんか俺しょっちゅうじゃん。知ってんだろ。｣




そう言われると。体質と、ビジュアルを気にして18時以降食べないようにしている習慣、朝食を抜きがちなこと。




それらが貧血を引き起こしてるのは知ってるけど。




山田は珍しくなくなった自分の症状を気にとめないようになっても、メンバーは結構気にしてる。




｢このあと暇？みんなoffだし、メシでも行こーよ、｣




温かいものでも食べに連れて行ってやろう。


断られたら、着いてって看病かな。




｢ん、いーよ。｣




Yesの返事に内心ニンマリすると同時に、そこまで酷くなさそうだなと安心する。




しかし、いつものようにゲームを始めたり、俺をいじり続けたりする元気はなかったようで。




｢でも昨日遅かったし、みんなでご飯行くなら騒ぎたいから寝る。出る時起こして｣




騒ぎたいから、という山田を可愛く思いつつ、俺が頷いて少しすると聞こえてくる寝息。




起きた時にはうるさくなってるといい。




俺はご飯屋さんを探し始めた。



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いのちゃんと高木、知念と裕翔も楽屋へ戻ってきて、ご飯の参加確定！




みんなでご飯屋さんを決めて、私服に着替え始めていると、




ガチャッ




｢あれービリだった｣


｢薮のせいで押したんだろ｣




やぶひかが帰ってきた。




着替え終わった知念が誘う。




｢このあとみんなでご飯行こって、ひかと宏太も行くでしょ、｣


｢涼介貧血気味みたいだから、あったかいもの食べさせるの。今日は宏太払って。｣




知念素直じゃないなぁ、ほんとはみんなでご飯行きたくて、山田が心配なんだろうな笑笑




｢払わないけど行く！｣


｢俺も！｣


｢ケチ。｣




会計は決まってないけど笑、とりあえず、全員参加が決まったみたいだ。

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