♯ ページ7
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無造作に結ばれたお団子に白いうなじが映える。ポニーテールもお団子も中学の時に見たことがあったけど、大人になって色気が増したお団子も素敵だ。
どうして今日も可愛いんだろう。ああ、俺は本当にAちゃんが好きなんだな、と実感させられる。
「お団子、似合ってるよ」
「ふふ、亮くんは褒め上手やね」
でも変わらない所があるのも夢中になるきっかけだ。照れると俯く所とか。
可愛くて愛おしくて自分のものにしたい気持ちが強くなる。両手を包み込めば、少し冷えた指が俺の体温に触れた。
「手が冷たい」
「心が暖かいから」
「それ俺の真似じゃん！」
「バレた？」
そう言って二ヒヒ、と笑うとこも好き。中学時代に戻った気分になる。長い間Aへの想いを封印して、思い出さないようにしていたけど本人を目の前にすると歯止めが効かなくなる。
「お2人さん、イチャイチャしないの！」
夢見心地に手をにぎにぎしていると、ざわくんがニヤついて俺達を見上げている。
「してへんよ？」
「それのどこがしてないのさ！ 君達カップルみたいだら？」
カップルみたいか……
「ちゃうちゃう！ 親友やんかあ」
ほのかに嬉しかった思いはろうそくの火を息で吹き消すように、瞬時に姿を消す。時間が経っても俺の想いは変わらず、むしろ膨らんだ。でもAは……
ないない、と笑う度にズキズキと胸が痛む。
「そうなの？ 怪しい！」
「勝手に怪しんどいてくださーい」
亮くんには私みたいな男っぽいのよりも、女の子らしい女の子がお似合いやから。
そんなことない。俺の隣にはいつだって、Aちゃんがいてほしい──
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「来た所で申し訳ないけど、ちょっとスーパー行ってきまーす」
そう言ってAちゃんは財布と鍵とスマホを持ち、元来た道を歩いた。ガチャン、とドアが閉まる。その瞬間やるせない気持ちに駆られて溜め息が出た。
「……亮くんって大変だね」
「本当に。俺はめちゃくちゃ好きなのに……」
「あ、そうなんだ？」
いっけね。口が滑った。ハッとしてももう遅い。徹也もざわくんも、頬の緩みを隠さずにニヤニヤしている。萌ちゃんも眉を下げて苦笑いしている。
「こんなに分かりやすいアピール、なかなかないのにね」
Aちゃんの唯一嫌いな所。頭がいいのに致命的に鈍感な所。
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みゆし(プロフ) - 最近読ませて頂いてます！パスコードを教えて欲しいです🙇♀️これからも素敵なお話楽しみにしてます (2月11日 11時) (
レス) @page40 id: b2f1dffa53 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説の更新待っています！ (2019年12月14日 1時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - rioyamakawaさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります〜！ (2019年7月23日 10時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説占ツクの中で1番好きです！！これからも更新楽しみにしています！！！ (2019年7月17日 11時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - たむさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります！！！ (2019年6月30日 23時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年6月27日 22時
