6 ページ8
_アオイside_
.
.
アオイ「お母様、行ってらっしゃい!!」
「…ええ、行ってくるわ」
満面の笑みでお母様を見送る。
ドアを閉じるのを確認すると急いで部屋を片付ける。
アリシアが来てくれる…楽しみ…
テーブルを拭いて、ホコリがあるところをほうきではく。
やがて時間になり入口のドアがこんこんとノックされる。
アオイ「ッッ!はーい!」
ほうきを片すと、ドアを開ける。
アオイ「おはよう、アリシア」
「おはよう、アオイ。お邪魔します。」
笑顔で部屋の中に招き入れる。
アオイ「そこに座って〜、今飲み物入れるね。」
「うん。」
アリシアは笑顔で近くの椅子に座る。
僕はカップに紅茶を注ぐとアリシアに渡した。
「ありがとう…」
アオイ「うん、時間ぴったりに来たね。昨日帰ったあと大丈夫だった?お父様は…」
「全然大丈夫、過保護すぎるのは困るけどなんとか…今日も最初はダメって言われたけどなんとか外に出してもらえたし抜け出すことも出来た。」
アオイ「よかった〜今日はなんの話する?」
僕とアリシアはそれから2人でずっとおしゃべりをしていた。
____________
「……そっか。」
アリシアが頷きながら僕の話を聞いくれる。
アオイ「……?」
話を聞いてくれるけどあまり元気がなさそう…。
アオイ「元気がないけどどうかした?」
「…え?あ…ごめんね。」
アオイ「もしかして僕の話がつまらないとか?」
「違うよ…違うの…」
アオイ「?…僕に言えないこと…相談になら乗るけど…?」
「…今日ね、城に戻ると私の婚約者と対面することになっているの。」
アオイ「え?」
その言葉を聞くとズドンと黒いものが胸に来る。
「昨日言ったでしょ?私S王国の姫だって…姫なら当然、婚約者いるよ、それに一人娘だし…」
アオイ「じ、じゃあ今日は昨日より早めに帰らないとね。」
「…うん…私は会いたくないけれど…」
アリシアは悲しそうな顔で髪を耳にかける。
アオイ「会いたくない?」
「うん、だって好きでもない人と結婚するなんて私は嫌だよ。」
歯を食いしばりながらアリシアは言う。
51人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のん民(プロフ) - 二次創作であり、名前を借りて書いてませんか。でしたらオリジナルフラグを外しましょう。 (2017年12月3日 15時) (レス) id: e1ddb870bc (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ宮深音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年12月3日 12時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ