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_アリシアside_
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「アリシア…本当に心配したぞ。」
「…ごめんなさい、お父様。」
アオイがいた、あの塔を離れると私は元にいた草原に戻った。
すると血相を変えた軍隊さんたちが血なまこになりながら私を探しており、見つけると強制的にお父様のところに連れてこられた。
お父様とお母様が王座に座っており、私の顔を見るなり泣きそうな顔で私をぎゅっと抱き締めた。
「どこに行ってたんだ…」
「…うさぎを見つけて追いかけたら湖の辺にでて、そこで遊んでいたら寝てしまってましたー(棒)」
割れながらひどい嘘ですね。
「そうか…」
え?信じた…
「ごめんなさい、お父様。」
「いや…アリシア…お前が無事ならいい。…本当によかった。もう一人で行ったらダメだぞ。」
「ええ…私はもう部屋に戻ります。」
「あぁ…」
私は両親に頭を下げると部屋に戻った。
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「…はぁ」
ベットに横になり天井を仰ぎ呟く。
「アオイに会いたいわ…」
さっき別れたばかりなのにもう会いたい…。
そういえば…明日も同じ時間って言ったけれど…そもそも外に出れるかしら…
私はハッとして近くにいるメイドに聞く。
「ねぇ、明日ね、今日と同じ場所の草原に行きたいのだけれど…いけるかしら?」
メイド「え?姫様…何を仰ってますか…ダメに決まってますわ。国王様も随分心配してらしてますから当分外には出していただけないと…それに明日は…」
「お願い…!お父様にいって頂けない?
明日もお出かけをしたい、できたら今日と同じ兵隊さんで…!」
無理があるかしら…でも今日の兵隊さんじゃないと私逃げ出せない。
メイド「姫様諦めてくださいませ…」
「無理やだ!お願い!じゃなきゃ、私明日一人でも行くから!あの場所に!」
脅しに近い言葉をメイドに放つ。
メイドはすぐさまお父様の元へ行き、私の伝言を伝える。
お父様も仕方なく許可したみたいで、明日もなんとか城から出かけることが決定した。
よかったぁ…またアオイに会えるッッ
楽しみを胸に刻みながら明日を待った。
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のん民(プロフ) - 二次創作であり、名前を借りて書いてませんか。でしたらオリジナルフラグを外しましょう。 (2017年12月3日 15時) (レス) id: e1ddb870bc (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ宮深音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年12月3日 12時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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