ツアー開幕 ページ12
いよいよ、東方 神起のファンになって初参戦のツアーが始まる。
全部には行けないけど、それでも目一杯頑張ってお休みを貰った。
スーツケースも買って準備した。
・・・と言ってもチケットやホテルの事はマネージャーさんが手配してくれるので
私はほぼ自分の事だけ準備すればいいのが、なんだかちょっと申し訳ない。
だからマネージャーさんへの手土産も持って出発。
新幹線に乗って上京。
マネージャーさんから指定されたホテルへと向かってチェックインし
スーツケースを置いて身軽になって再び出発。
会場までの道のりにはたくさんのファンの人達が歩いていた。
カップルの姿や男性2人組、時折、韓国語も聞こえてきた。
みんなワクワクとし楽しそうな空気の中を歩く私。
正直すっごくドキドキしてる。
全部が初めてのことばかりで・・・
会場に着くと、入場口の列、グッズ売り場に並ぶたくさんの人達で溢れていた。
そもそもが東方 神起のコンサートが初めてなんですぅ〜
どうしよう？ 何かグッズ買おうかな？
そういえば、夏のイベントの時、みんなペンライト持ってて会場が真っ赤になってたな。
うん、ペンライト買っちゃおう！
・
・
・
関係者用受付を通ってパスを受け取り、指定された通路側の席に辿り着く。
こんな経験も初めてだし、関係者席からの眺めも初めてでソワソワ心が落ち着かない。
今日は、コンサート終了後にバッグステージで合流という事にして貰った。
初参戦のコンサートを｀いちファン´として見てみたかったから。
落ち着かずにペンライトの点灯確認してみたりキョロキョロしたり・・・
ツアー初日だからか、関係者席も埋まってる。
・・・と、周りからボソボソと聞こえてきた声。
「ねぇねぇ、あれ」
「あ、」
声のした方を振り向くと女性２人組が誰かを小さく指さしていた。
「？」
その視線の先、ちょうど私の横の階段を女性が降りてきた。
「あれって、元アイドルグループの？」
「そう！ そうよね！？」
声が聞こえたのか、最前列に着いた彼女がわざと顔を見せるかの様に振り返り
後ろにいたマネージャーと思しき女性に声をかけて席に座った。
(わっ、ホントだ、芸能人だ！)
「そう言えばあの人トンのファンだって言ってたよね」
「言ってた言ってた」
(そうなんだぁ・・、やっぱり東方 神起、凄いんだなぁ)
私の数列前に座ったその人に気を取られていたら、音楽が止み、会場が暗転した。
悲鳴の様な歓声が上がる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カホル | 作成日時：2021年6月3日 16時
