平凡な日常へ戻って 1 ページ1
「おはようございまーす」
いつも通りの平凡な日常へと戻り、いつも通り職場へ出勤。
続けてお休み貰ったからしばらくはミッチリ働かないとね、お給料も減っちゃうし(;^_^A
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「あ、おはよう、Aちゃん」
「おはようござます、店長」
バッグヤードに入るとパソコンで作業している店長。
「楽しかった? 彼氏との逢瀬は」
パソコンをみつめたまま店長が言った。
「ぇっ!?」
慌てて周りを見渡す。
「大丈夫よ、誰もいないから」
「あ、はは////」
こんな話、慣れてないから恥ずかしい。
「えと、おかげ様で・・・。あ、これ、お土産です。皆さんで召し上がってください」
「あら、ありがとう」
そう言って店長は作業を終えて、立ち上がった。
「あ、これ、美味しいやつじゃない? 好きなのよ〜これ」
「美味しいですよね、私も好きなんです」
「これ、東京のお土産よね? 彼氏は東京の人?」
「えっ!?」
何気なく切り込まれ焦る。
「ぇ、と・・」
なんと答えたらいいのだろ?
東京で会ったけど東京の人じゃないし、っていうか日本の人でもないし、
外国の人? いや、そうなんだけど外国の人ってのもなんだか・・・?
「そういう・・訳でも・・」
「・・・・・」
無言の店長にジッとみつめられ・・・
「前から思ってたんだけどAちゃんって・・・」
「え?」
ドキドキ
「おもしろいわよね」
「へ? おもしろい、です、か?」
店長にまで言われてしまったーーー
「言われない?」
「あー・・そうなのかな? よく、からかわれますが、友達に」
「でしょ? 反応がおもしろくて、かわいいから」
///// いや、あの、それは上げてるんだか、下げてるんだか・・・?
「あ、あ、そう言えば店長って、韓流好きでしたよね?」
話題をすり替えなければ!
「ん? そうだけど?」
「確か、誰かのファンって聞いたような・・誰でしたっけ?」
「東方 神起だけど? それがどうかした?」
やっぱり!
「いや、最近ちょっと東方 神起に興味を持ちまして・・・」
「あら! そうなの?」
・・・あ、なんだかマズイ方向に向かっている気が
「はい」
「どっちが好み? ユノ? チャン ミン?」
「ぁ・・まだ、そこまでは、ちょっと・・・」
誤魔化しておかないと
「そう?」
「ええ、あ、店長はどちらの・・ファン、とか?」
マズイ! 絶対マズイ! 聞いたらダメなやつじゃない?
「私? 私はねぇ〜」
あぁ、なんだかイヤな予感
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作者名:カホル | 作成日時:2021年6月3日 16時