雨と目薬が始まりでした。tkin etc.

いちご姫の王子 1 ページ12

今年もよろしくお願いします。
更新がんばりまーす。
新年1発目はいちご姫のお話から,
まだ、去年の、しかもクリスマス前ってゆー(笑)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

side・ym



あちぃ……
首元が異常にあちぃ…

…今って冬だよね。

たしか、こないだカレンダーめくったから12月になったはずなんだよねぇ。

なんだけど……
そうなんだけど……


俺をバックハグ状態でぎゅーってしてる裕翔くん。そのおかけでさっきから暑くて仕方ない。

別に嫌じゃないよ？
嬉しいよ？

だけどさー、ちょっとさぁ。
ここは……

ここが外じゃなけりゃね。
素直に喜ぶんだけどさー。



今、俺らがいる場所は……
クリスマスの雑貨が沢山並んでるマーケット。

おやすみの日に、裕翔くんが風景写真を撮るって言うから、少し足を伸ばしてここまで来てるんだ。来てるんだけどさぁ。


あれを見たい。こっちに行きたい。と言えば、すぐにうんうんと言ってついた来てくれるのはいいんだけど…
手を繋ぐ、肩を抱く、後ろから抱きついてくる。

やたらとスキンシップが激しくて、そのたびに俺だけがワタワタしちゃって。


周りからどぉ見られてんだよ。
ぜったい変な風に見られてるって。

俺のそんな変な心配なんて、この男はなんにも感じてなくて気にもしてないんだろうけど。


それは彼女冥利につきるのかもしれないけどさぁ。


うるさいんだよ。
兄ちゃんよりうるさいんだ。
俺がひとりで何かすると凄くうるさい。









いちど、大学の帰りに跡をつけられた事があって。
その日は裕翔くんはゼミの講習が長引いてたから、先に帰ってたんだ。

(それまでも電車内で痴漢とかにも遭ってたんだけど…)

まさか、跡をつけらるなんて思ってなかったから無防備にしてたんだよね。

そしたら急に人気のない路地に連れ込まれて…

押し倒されたとき、相手の股間蹴りあげて悶絶させて、逃げようとしたんだ。

そしたら急に重みが無くなって視界が開けたと思ったら、また真っ暗になって。


「いててててっ！！！」
「……腕、折られたい？」
「ひぃーーーっ」
「二度と跡なんか付けんなっ！」



俺を襲ったやつが慌てて逃げていくのを、俺を背中の後ろに隠しながら


「大丈夫？」

「え、えと…ゆと、くん？なん、で？」

「俺、怒ってんだからね！」

「え？えー？なんかしたっけ？」

「自覚しろって何度も言ったよ！！なんで１人で帰るの！！」

「ごめん」


あまりの気迫に謝る俺。



…

2→←＃更新じゃなくてごめんなさい。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す