いつまでも… 6 (ページ14)

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264いよいよ登校ページ14

…
翌日。

栄養のパックを涼介のランドセルに入れ、侑李と学校に行くのを見送る。

慧「行ってらっしゃい。」

涼侑「行ってきまーす。」仲良く2人での登校は久しぶりだ。

昇降口で侑李と別れ保健室に向かう。

…

涼「せんせーきたよ。」

先「おはよう。」

涼「はい。これ。」

涼介くんから栄養のパックを受け取って冷蔵庫に入れる。

保健室にはアイスノンを冷やしておく用の冷蔵庫があるからそこに入れる。

レンジは置いていないから温めるのは職員室に行かないといけないけど。

先「じゃあ、昼休みになったらおいでね。」

涼「うん！」

涼side

久しぶりの授業は楽しかった。

家でも雅紀と勉強してたけどそれとはちょっと違うんだよね。

ただマスクは邪魔なんだけど…

家を出る時ににいに付けてって渡された。

鼻から入ってる管を隠すものだけどほっぺに固定されてる管は長いからはみ出てるし。

みんなには風邪？って心配された。

そうじゃないけどなんて説明したらいいかわからなかったから曖昧に返事をしておいた。

キーンコーンカーンコーン

チャイムとともにみんなが机をくっつけて給食の準備をしているのを横目に教室を出て保健室に行く。

中に入ったけど誰もいなくて椅子に座って待つ。

先「ごめんね！会議が延びちゃって。栄養掛けるところそっちにしかないからベッドに行ってくれる？」

涼「はーい」

ベッドに横になってリクライニングを上げる。

暇だ…

先生が栄養をセットしてくれたけど、歩き回ったりはできないから何もすることがない。

本でも持ってくれば良かった。明日はそうしよう。

先生と話してたけど途中で校庭でけがをした子たちが来て手当てをしたり忙しそうだった。

…
先「終わったけど気分悪くなってない？」

涼「大丈夫！」

先「じゃあ、午後も頑張ってね！」

涼「ありがとう」

保健室をでて教室に向かった。

…

慧「大丈夫だった？ちゃんと保健室行った？」

涼「行ったもん！」

もーそんなにしなくてもいいのに！

学校から帰ったら今日は早く帰って来た慧にいに食い気味に聞かれた。

慧「ならいいけど。」

…

それから腹痛や下痢になることもなくて、経管栄養しながら学校に行くことにも慣れてきた。

穏やかな学校生活を送れるはずだった。