黒の違和感 ページ26
佐久間side
佐久間「A！ 昨日のドラマ観たよ！」
A「ほんと？ ありがとー」
レッスンが始まる前、
Aの出てるドラマの話をしていた。
佐久間「あれってさ、誰が黒幕なの？」
A「ちなみに誰だと思う？」
佐久間「意外にAが裏で手ひいてたり
するんじゃない？」
A「言っていいの？」
佐久間「あー！ やっぱ待って！
言わないで！」
阿部「俺もそれ観てるから言わないで！」
A「逆に言いたくなるなぁ」
ラウ「俺原作読んだから知ってるんだよねぇ」
渡辺「おまえ絶対に言うなよ！！」
なんて話で盛り上がってると
レッスン室の扉が開いた。
目黒「おはよ」
珍しく時間ギリギリのめめだった。
向井「おはよー、ってあれ？」
康二がめめの顔を見て首を傾げた。
向井「めめ、今日目腫れてない？」
目黒「……そう？」
佐久間「本当だ、ちょっと赤いし。
寝不足？」
目黒「いや、別に……」
めめは俺らから目を逸らして、
レッスンの用意を始めた。
佐久間「なんかあったのかな？」
A「……さぁ」
Aにしては、そっけない答えだった。
佐久間「昨日２人仕事一緒だったよね？
何かあったの？」
A「……いや？」
佐久間「なんだよ、今の微妙な間は」
A「何もないよ」
佐久間「本当かー？」
なぁんか怪しいんだよなぁ。
岩本「よし、じゃあそろそろ始めるか」
２人の間に漂っている妙な空気の正体は
分からないまま、レッスンが始められた。
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作者名：くらげ
| 作成日時：2021年10月17日 6時
