【男主】涙でにじむ約束は Ⅱ (ページ12)

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振り付けページ12

Aside

今日はダンスレッスンの日。

新曲の振り付けを照が考えてきてくれた。

ハードな振り付けになりそうだ
っていうのは聞いていたから
体の調子が気になってたけど、
ここ最近と比べると割と楽な方だった。

岩本「はよー」

A「おはよー。どう？できた？」

岩本「割といい線いってると思うよ」

部屋に入ってきた照に聞くと、
照はニヤッと笑って見せた。

これは自信あるときの顔だな。

新しい曲をするときは、
俺が最初に照の作ったものを見せてもらって、
照が悩んでるところを一緒に考えたり、
より良くなるものを思いつけば
調整を加えている。

って言っても毎回ほとんど文句の
つけようもないんだけど。

今日もほかのメンバーよりも少し早く来て
話し合うことになっていた。

岩本「ここさ、みんなで揃えるか
あえてソロでやるかで迷ってるんだよね」

手元のメモを見ながら、
２人で完成されていないパートを
考えていく。

A「うーん、どっちも捨てがたいけど
ここでのソロだと待機の時間長い人
出てくるから、やっぱりみんなでの方が
いい気がするなぁ」

岩本「なるほどな。了解。
じゃ、ここは全員で。
A的に気になるところある？」

A「いや、もう本当に毎回すごすぎて……。
さすがとしか言えないよ」

岩本「Aにそう言われると自信つくわ。
けど、強いてあげるなら？」

A「そうだなぁ……。
まだ実際に踊ってないからはっきり
言えないけど、ここの部分でメインで踊るなら、
阿部ちゃんとふっかの方がしっくり
くるような気がするんだよなぁ」

岩本「ナイスA！
俺もそこ引っかかってはいたんだけど
どう変えればいいのか分かんなくてさ。
それだよ、それ！」

照が嬉しそうにメモに何かを
書き込んでいった。