【男主】涙でにじむ約束は (ページ11)

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珍しい光景ページ11

Aside

誰かに呼ばれている声と
肩を軽く叩かれた感覚で
眠りから引き起こされた。

A「んっ……」

深澤「おはよ。よく寝てるところ悪いけど
そろそろ準備した方がいいんじゃない？」

あれ、ふっかいつの間に来てたんだろう。

っていうか……

A「えっ、みんなそろってんじゃん」

宮舘「そうだよ、気付かなかった？」

A「全然気付かなかった。
ごめん、ずっとソファー占領してた」

阿部「それは全然いいけど大丈夫？
体調悪い？」

A「いや全く。普通に眠かった」

とっさにそんな言葉が口をついた。

昔から、心配されるのあんまり得意じゃ
ないんだよね。

なんか、いたたまれないっていうか。

別に動けないほどでもないしさ。

目黒「Aくんが寝てるの滅多にみないから
体調崩してんじゃないのって
みんなで言ってたんだよ」

A「俺だって人間だから
眠いときだってあるわ！」

岩本「まぁそれならいいけど。
そろそろ準備した方がいいんじゃない？
髪、ぐしゃぐしゃだよ」

A「え、もうそんな時間！？
ダッシュで用意する！
起こしてくれてありがとね！」

ブラシとヘアスプレーのセットを持って
メイク室へ向かった。

ラウ「良かった、いつも通りみたいだね」

渡辺「なんか無駄に心配したな」

阿部「いいじゃん。元気そうで何よりだよ」

そんな会話が後ろから聞こえてきたことに
ほっとしている自分がいた。