先輩 ページ32
ベスト8まで勝ち残ってきた。
今日勝てばベスト4、だけど相手は優勝候補筆頭校。
ラスト6分点差は19……
負けたくない負けたくない負けたくない。
監督「A、」
「はい」
監督「点取ってこい」
「はい」
監督に背中を押されてコートに入る。
監督「美奈子！ガード！」
美「はい！A 暴れてええよ」
「はい」
とにかくコートを走り回った。
点を取りに行った。
まだ、このチームで……
ビィーーーーーーーーーーーーーーー
結果は72対65で敗けた。
チームのみんなが泣いてる。
それなのに私の目から涙は出てこなかった。
その場にいるのがもどかしくて
一人体育館をでた。
なんだろ、この感じ。
なにかポッカリ穴が開いた感じ。
横「おつかれさん」
横山先輩、なんでここ……
横「差し入れ」
「…苺、ミルク」
横「学校のとちゃうけど」
「ありがとうございます」
汗でビショビショの私の髪をくしゃっ
てして横山先輩はどっか行った。
美「A！！やっと見つけた！！」
「美奈子先ぱっ、！！」
美奈子先輩に抱きしめられた。
美「ありがとう。ありがとうね」
胸がギュッて苦しくなって、
途端に涙がこみ上げてきた…
美「私なAが可愛くて可愛くてしゃーないんよ。
最後に一緒にコートに立って戦えて良かった。
こんな私に憧れてくれてありがとうね」
「ｳｯ……み、美奈子、先輩……ｸﾞｽｯ、
引退、しないで……まだ、一緒に……」
美「もう、決めたことやから」
ずっと追いかけてきた憧れの人に
私はただ縋るように泣いて
嫌だと駄々をこねるしかなかった。
さっきまでが嘘みたいに涙が止まらなかった。
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白雪王子(プロフ) - ささん» こんばんは！リクエストありがとうございます！10年後の…とっても楽しそう(*´ｪ`*)考えてみます！！お話できた時はぜひお願いします！！ (2019年6月12日 2時) (
レス) id: 6b695120d5 (このIDを非表示/違反報告)
さ - 10年後の物語り書いて欲しい！！！ (2019年6月12日 0時) (レス) id: da80ac47d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雪王子 | 作成日時：2019年5月17日 20時
