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第6話 ページ6

⋈













段々と、意識が戻っていく感覚がする。




バタバタと、忙しない足音が聞こえ目を開けた。
すると、最初に目を覚ました時に見たのと同じ天井が目に入る。




…またあの場所のようだ。




起き上がらずキョロキョロと目を動かして部屋の中を見てみるが、誰も居ない。
体をゆっくりと起こして、ベッドから降りる。




全身を見ると、清潔なパジャマに着替えさせられていた。
お姉さんがやってくれたのだろうか…。



ギィ、ギィと船が軋む音が聞こえる。耳をすませると波の音も、潮の香りまでも。




さっきの夢を見た事で、1つ気付いた事がある。おそらくだが…
私はどうやらONEPIECEという世界に転生してしまったらしい。




何故よりにもよって海賊の世界なんだろうか。
私にONEPIECEの知識は全くない。彼女がたまに話してくれた一部しか分からない。
この世界に転生したのが…彼女だったら。




いや、考えてみれば私は死んだ事によってこの世界に飛ばされたと考えられる。
…死んだのが私で良かったとは思うけど。




『どうせ私は、この世界で生きてなんていけない』




普通に人が死ぬ描写がある世界。
彼女が…親友がよく話してくれた、大好きな推しが殺された。と




私にそんな物騒な世界で生き残る方法なんてあるのか?
やっぱり早めにもう一度死んだ方が良いんじゃないか。




別に死ぬのは怖くない。




『海に…飛び込もうかな』




部屋からそっと顔を出すが、外には誰も居ない。
これは好機だ。そう思い飛び込むのに丁度いい場所はないか探しに出た。

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作者名:りぃな | 作成日時:2022年11月6日 22時

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