よこやまふたご。2

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撮影が終わるとすぐに楽屋にいるきみくんの元へ向かう。


『きみくーん、膝かして〜』
横｢ええよ｣


失礼しまーす、と小声で言い、遠慮なくきみくんの膝に頭を乗せる。自分が思っていたよりキツかったみたいで、すぐに寝てしまった。

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side横山


村｢寝たんか？｣
横｢おん、だいぶしんどいみたいやわ。すぐ寝てもうた。あ、すまん、そこにあるAのブランケット取ってくれへん？｣
渋｢ん｣
横｢ありがと｣


Aにブランケット掛け、少し伸びた髪を撫でる。ほんまは今すぐにでも家に帰らせて病院とか連れて行きたいねんけどな。そんなん仕事に対して真面目なこいつは絶対せえへんやろうし。


安｢おはようございます〜｣


ヤスに続いて丸、どっくん、大倉が入ってきた。俺の膝の上にいるAを見るとすぐに慌ててヤスが続いて入ってきた3人の方を向き、シーっと静かにするよう促す。


丸｢あら…Aちゃん眠り姫ですのん？｣
錦｢珍しいなあ、Aが楽屋で寝るん｣
安｢あ、よこちょもしかしてAちゃん熱あるんちゃう？｣
横｢せやねん。あ、誰かこの後時間あらへん？こいつ絶対ひとりじゃ病院行かへんから連れていきたいねんけど、俺らこの撮影の後ラジオやねん。｣
安｢俺この後は無理やなあ…亮は？｣
錦｢このあと撮影やねん｣
大｢俺も撮影〜｣
丸｢あ、僕空いてます！｣
横｢ほんま？じゃあ任せてもええ？保険証は…あった、これ｣
丸｢まっかせてください！｣


いつもより声量抑えめで敬礼して元気よくそう言う丸につい笑ってしまった。

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