可愛い ページ9
「で、中也はどう思った?」
「どうもこうもねェよ。男達が“彼奴を殺せば”って言ってたのは指示する奴がいなきゃ行動しねェってことだろ?機械じゃねェんだからって思ったな」
そう言って中也は散らばったドレスを丁寧に直す
「それは私も少し思ったけど、彼処まで固執するのは何故かな?」
「さあ、なんも俺は知らねェ……ん?」
そう言って中也が一瞬固まる
「ピアスに全情報が入ってる?」
「せーかい」
そう言って私はパーカーを脱いだ時に受け取ったピアスを見せる
「彼女の片方にしか空いていないピアスの穴。中也より先に出来た人口異能だけど歳下だと言ってたよね。彼女はゼロの状態から、つまり赤ちゃんから育てられたと言うわけだ。其処で色々実験していて何かがあってあのピアスに何かの情報が入ってる可能性がある。彼女を逃したのは“ある構成員”だって言ってたね」
そう言いながら私は考える
「その情報が彼女に執着する理由一かもしれない」
「その他もあんのか?」
「ある筈さ。ま、二個目は彼女が言っていたね。最高の異能だが指示されないと使おうとは思わないから悪用しやすい」
彼女の異能の詳細はあまり判らない
風を操って人の意思を操って、だが何か欠点がある筈だ
「面倒な案件だね」
そう私が呟くと、店員さんの声が聞こえて振り替えると
黒色の少し大人っぽいドレスを着るAちゃん
「中也」
「あ?なんだよ」
「何さりげなく写真撮ってるの?気持ち悪い」
「本音は?」
「後で送って」
「金取るぞ」
「先刻から撮られている写真は実験用ですか?」
そう言われて中也は写真を確認しながら
「強いて言うなら観賞用」
「はあ、そうですか」
そう言ってあまり意味が判ってないAちゃんは首を傾げる
「さて、そろそろ行こうか、お姫様」
そう言って手を差し出せば
「私が、ですか?」
「そうだよ」
そう言うとAちゃんは金平糖を見る時の目をする
成る程、お姫様は好きなのか
意外に分かり易いじゃないか
「迷惑かけたな。ダメになったドレスがあったら連絡してくれ。弁償する」
「いえ、此方こそ助けていただいてありがとうございました。またのお越しを」
そう言って外に出る
幸い、人通りは少なかったので騒ぎにならなかった
三毛猫を撫でるAちゃんを中也に任せて一応の為に迎えの車を頼む為に電話をした
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リュカ(プロフ) - げっかじゅうさん» 本当ですか!もし可能なら私のボードで違い人に説明しているので良かったら見てみてください。参考になるか不安ですが…… (2019年11月17日 18時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
げっかじゅう - イメ画を描いてみたのですがどう送れば、、 (2019年11月17日 14時) (レス) id: c10d1d2bf8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 桐箪笥さん» 大丈夫ですよ〜ありがとうございます (2019年11月7日 6時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
桐箪笥(プロフ) - すみません、どう3人が成長がではなくどう三人の関係がでした… (2019年11月6日 19時) (レス) id: c5094549cd (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます!頑張りますね〜 (2019年11月6日 19時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年10月19日 12時