探偵たちと綾辻探偵夫妻【文スト】【名探偵コナン】

冗談きつい。 ページ8

久々の更新すみません！！
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『私たちはお好み焼き屋なんです。本場にちょっと見に行こうかと。』

「僕はただの会社員です」



冗談きついて。どっちもどっちじゃん。

噓つき。

明美、死んだのにやけに生き生きしてるなァ。

てかなに、死んだのに生き生きってｗ



『出張ですか？ご苦労様です、ええと、霜月隼人さん。』

「先輩、沖矢昴さんです。」

『え、そうだっけ』



わざと名前を間違える。

さっきの話に信憑性が出るから。まあ、相手もはなから私たちのことは信用してないんだろう。

変装の跡はプロにはすぐに見分けがつく。彼の変装痕はみつけやすかった。

黒君もきっと気づいてるし、もちろん私も。

その他雰囲気や顔の骨格なんかですぐに私には見分けがついたけど、一応変装のダメ出しはしとく。



『あ、そういえばさ。
　今朝うちの店で話題になったよね。
　南アフリカ合衆国。
　一昨年社内旅行でいったじゃない？
　いつかまた行こうって。
　で、沖野さんは興味ありませんか、アフリカ州。』



一部の人は気づいたかもしれない。

暗号だね。文の初めの文字だけ取ると、あ け み お い で。

ついておいでってこと。

諸星が気づこうが、知ったこっちゃない。偶然って言ってやり過ごせばいい。

あ、ついでにこっちに何か言ってきたら言おうかな。

あけみさん．．．？と何かトラブルでもあったんですか？って。



「さあ、僕は暑いのはちょっと．．．。」

『ああ、今もとっくりで防寒対策ばっちりですもんね。』

「先輩、とっくりはもう古いですよ。ハイネックです。」

『え、うそ。私日常的に使ってるんだけど』



ハイネックっていうんだ。ふぅん。

すると黒君、じゃない、白君が声をあげる。



「あ、そろそろ美恵さん家に着きますよ。」

『私達、友人の家に一泊するんです。それでは、失礼します。』

「あ、はい。またご縁がありましたら。」

『そうですね沖田さん。』

「沖矢です。」



これは嘘。船で大阪まで行くから、乗り換えるだけ。

その時、持っていた観光用パンフレットが立ち上がる際に落ちる。

白君の、観光する気満々かよという視線は無視だ。



「落とされましたよ。」

『有難うございます。』



ねえ、ハイネックさん。

何で鞄からさりげなく盗聴器出すの？

そして何で私の雑誌に入れるの？あれ？あれ？

せっかく明美と話できると思ったし、そのために暗号も使ったのに。

冗談きついて。

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