メッセージ ページ14
Aside
「連絡、できるわけないよなぁ…。」
授業中にも関わらず私はスマホに表示されたメッセージアプリを眺めながら独りごちた。
親戚や友達にまぎれて輝く Shohei Ohtaniの文字。本当に嘘みたい。あの日はその後、すぐに連絡先を追加して一連の行動の謝罪と送ってくれたことに対する感謝のメッセージを送った。大谷君はすぐに返信してくれて、それから1週間ほど、特に連絡は取り合っていない。
シーズン中の忙しい時期に連絡をするのも憚られる。何せ彼は世界を背負って戦っている、言わば別次元の人だ。
それにこれ以上彼とコンタクトをとり続けたら
「こ、恋になっちゃうよ…、」
“Okay, then do you have any opinions about the way to positively keep the relationship between economy and politics? (よし、じゃあ政治と経済の関係性を上手く安定させる方法何か意見ある？A？)”
「…げ。最悪…。」
もう、こんなに彼のことで頭がいっぱいな時点で、恋、になっちゃってるんだろうか。
もういい歳なのに、叶わない恋？
私は大きくため息をついて意見を練りだすことに頭を切り替えた。
＊＊＊
「Davidが大谷君の通訳さんと知り合い？！？！？」
図書館のど真ん中、いつものように課題の合間にジェシカの彼氏で、この図書館の司書として働いているDavidと話していたら衝撃の事実が発覚した。
”オオタニの通訳のイッペイはこの大学のOBだよ。よくこの図書館に本を借りに来るから顔見知りになって、たまにご飯もいくようになったんだ。”
「噓でしょ…。」
こんな所にもつながりがあったなんて全然知らなかった。思わず机に突っ伏した私にDavidは不思議そうに笑っている。
“なんでそんな動揺してるの？もしかしてAってオオタニのファンだったの？でもごめん、多分俺がイッペイにお願いしても彼に会える、なんてことはないと思うよ。”
会うどころか、連絡先を知っているなんて、死んでも言えない。
でも、大谷君の、ファン…。
『宮野さんのファンでした。』
そうか、私もファンになればいいんだ。ファンだったら大谷君を見てかっこいいと思うのも自然だし、彼に迷惑をかけることもない！よし、これからはファンとして彼を応援しよう！そう決心をした私のポケットに入った携帯がぶるぶると震えた。こんな変な時間に誰だろう。
Shohei Ohtani宮野さん! 突然ごめんね。今度の火曜日、空いてたりしない?
「David、私はどうしたらいいの。」
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みび - 続きが気になります！ (9月8日 23時) (
レス) id: 4e8c4ab155 (このIDを非表示/違反報告)
るう(プロフ) - miya381117さん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (6月4日 16時) (レス) @page30 id: dfa5704a4e (このIDを非表示/違反報告)
miya381117(プロフ) - 続きが気になりすぎて眠れない^ ^翔平行けー！ (6月1日 21時) (レス) @page29 id: e8bd8eef5b (このIDを非表示/違反報告)
るう(プロフ) - 桐山めぐさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごくうれしいです！！投稿頑張ります！ (6月1日 17時) (レス) @page29 id: dfa5704a4e (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - こんにちは！このお話めちゃくちゃ面白いです♪大谷さん 主人公ちゃんに連絡出来ない日々を耐えてやっと会えると思ったのに、、主人公ちゃんに何もありませんように祈ります(T_T)続きも楽しみにしてます！応援してます♪♪ (6月1日 17時) (レス) @page29 id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るう | 作成日時：2023年5月26日 15時
