#Little_guest ページ5
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ｴﾘ「…だって、全然会いに来てくれないから。」
小さくため息をついて立ち上がったAは
俺の傍から離れ、
その女の子の前にしゃがんでそっと頭を撫でた。
「咳は…？」
ｴﾘ「全然大丈夫だよ。」
「大丈夫って…
あんま運動すんなって言われてたでしょ…」
ｴﾘ「ちょっと歩いただけだから。」
「こっから無名街まで
どんだけあると思ってんの…」
ボロボロの服からわかってはいたけど、
やはり無名街の子らしい。
そんなことより子供嫌いなはずのAが、
普通に喋って心配そうに頭を撫でている姿が
驚きでしょうがない。
J「ねぇお話中ごめん、聞いてもいい？
その子…誰？」
「あァ、無名街に住んでる子。
わたし達と一緒に九龍を倒してくれたの。
ね、エリ。」
目線を合わせて微笑み合うAと女の子。
目を丸くして固まっているメンバーも
その光景に驚いているようだ。
「今無名街まで送ってくから、」
ｴﾘ「え〜、せっかく会いに来たのに…」
「タケシに怒られるよ。
どうせ言ってないんでしょ？」
ｴﾘ「………」
「………じゃあ、コブラにでも会いに行く？
すごい心配してたから。」
ｴﾘ「コブラ……？」
「わたしと一緒にいた金髪。」
ｴﾘ「行く…！」
「ん。」
立ち上がりノビ〜〜と長く伸びてから
Aは当たり前のようにその子と手を繋いだ。
B「すげぇ、Aが子供と手ェ繋いでる…」
J「なぁ、Aちゃんって
子供嫌いなんじゃなかったっけ？」
B「そうだよ。」
J「…レア？」
B「めッッッちゃくちゃレア。」
J「写真は？」
B「撮った。」
J「よっしゃ。」
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作者名：Raby
| 作成日時：2021年10月5日 3時
